昇格試験 ケーススタディ対策完全ガイド|例題付き解き方と合格のコツ

ケーススタディ対策の5ステップを示すフローチャート ケーススタディ対策
  1. はじめに:「ケーススタディって何?どう解けばいいの?」
  2. ケーススタディとは?基本を理解しよう
    1. ケーススタディの定義
    2. インバスケットとの違い
    3. ケーススタディで評価される5つの能力
  3. ケーススタディの出題形式3パターン
    1. パターン①:人事・組織問題型
    2. パターン②:業務効率化・改善型
    3. パターン③:経営判断・戦略型
  4. 実際の例題で解き方を学ぼう
    1. 例題:ベテラン社員のモチベーション低下問題
    2. 【ステップ①】問題文を読み、状況を整理する(5分)
    3. 【ステップ②】問題点を3つ抽出し、原因を分析する(15分)
    4. 【ステップ③】具体的な対策を3つ提案する(20分)
    5. 【ステップ④】注意点とリスクを述べる(10分)
    6. 【ステップ⑤】全体を見直し、推敲する(10分)
  5. 合格するための7つのコツ
    1. コツ①:問題文を3回読む
    2. コツ②:「なぜ?」を5回繰り返す
    3. コツ③:対策は必ず「具体的に」
    4. コツ④:数字を入れて説得力を高める
    5. コツ⑤:メリットだけでなくデメリットも書く
    6. コツ⑥:PREP法で論理的に書く
    7. コツ⑦:「管理職としての視点」を忘れない
  6. よくある失敗パターン5つ
    1. 失敗①:問題文を読み飛ばす
    2. 失敗②:感情論で書いてしまう
    3. 失敗③:抽象的すぎる
    4. 失敗④:時間配分を間違える
    5. 失敗⑤:自分の経験だけで語る
  7. ケーススタディ対策の5ステップ【試験1ヶ月前から】
    1. ステップ①:過去問を入手し、出題傾向を確認する(優先度:★★★)
    2. ステップ②:ビジネスフレームワークを学ぶ(優先度:★★☆)
    3. ステップ③:実際に問題を解いてみる(優先度:★★★)
    4. ステップ④:ビジネスニュースを読む習慣をつける(優先度:★☆☆)
    5. ステップ⑤:先輩や同僚に添削してもらう(優先度:★★☆)
  8. 試験直前1週間でやるべきこと
    1. 準備①:頻出テーマの回答パターンを準備する
    2. 準備②:フレームワークを復習する
    3. 準備③:時間配分を確認する
    4. 準備④:体調を整える
  9. まとめ:ケーススタディは「準備」と「論理性」で決まる!

はじめに:「ケーススタディって何?どう解けばいいの?」

「来月の昇格試験、ケーススタディらしい」

そう聞いて、「ケーススタディ?なにそれ?」って困惑しているあなた。インバスケットは聞いたことあるけど、ケーススタディは初めて。「どんな問題が出るの?」「どう答えればいいの?」って、不安になりますよね。

実は、ケーススタディはインバスケットの親戚みたいなもの。でも、問われる能力や解き方には明確な違いがあります。インバスケットが「大量の案件を素早く処理する力」を見るのに対し、ケーススタディは**「深く考えて、論理的に問題を解決する力」**を測るんです。

この記事では、ケーススタディとは何か、インバスケットとの違い、実際の例題、そして合格する解き方まで、実践的に解説していきます。初めて聞く人でも、この記事を読めば「なるほど、こう解けばいいのか!」って納得できるはずです。

それでは、一緒に合格への道を歩んでいきましょう!


ケーススタディとは?基本を理解しよう

ケーススタディの定義

ケーススタディ(Case Study)とは、実際の企業やビジネスシーンで起こりうる架空の事例(ケース)を題材にして、問題の発見から解決策の立案までを問う試験形式です。

もっと簡単に言うと、「こんな問題が職場で起きました。あなたならどう解決しますか?」という、実践的なシミュレーション試験です。

典型的な出題例:

あなたは営業部の課長です。
ベテラン社員Aさんの営業成績が半年前から急激に低下しています。
本人に確認したところ、「最近の若手の営業スタイルについていけない」と
消極的な発言が目立ちます。
一方、若手社員たちは「Aさんのやり方は古い」と不満を漏らしています。

問1:この状況の問題点を分析してください。
問2:あなたならどのような対策を講じますか。
問3:その対策の期待効果とリスクを述べてください。

インバスケットとの違い

ケーススタディとインバスケットの違いを示す比較図解

同じシミュレーション試験でも、インバスケットケーススタディは全く違います。

項目 インバスケット ケーススタディ
案件数 20〜30件 1〜3件
制限時間 60〜120分 60〜90分
問われる力 優先順位設定・判断の速さ 論理的思考・問題分析の深さ
回答形式 簡潔な指示(箇条書き) 論述形式(800〜1,500字)
難易度 量で勝負 質で勝負

簡単に言えば:

  • インバスケット = 「素早く、大量に処理する力」
  • ケーススタディ = 「じっくり、深く考える力」

どちらも管理職に必要な能力ですが、求められるスキルが違うんです。

インバスケット試験については、別記事で詳しく解説しています。

ケーススタディで評価される5つの能力

昇格試験のケーススタディでは、以下の5つの能力が評価されます。

①問題発見力・分析力 表面的な現象だけでなく、根本原因を見抜けるか。「なぜこの問題が起きているのか?」を深掘りできるか。

②論理的思考力 感情論ではなく、データや事実に基づいて論理的に考えられるか。「AだからB、BだからC」という筋道が通っているか。

③課題解決力 実行可能で具体的な解決策を提案できるか。「誰が・いつ・何を・どのように」まで落とし込めるか。

④リスク管理力 提案した対策のリスクやデメリットを想定できているか。「もし失敗したら」の備えがあるか。

⑤文章表現力 論理的でわかりやすい文章が書けるか。採点者に伝わる表現ができているか。

この5つを意識するだけで、回答の質は格段に上がります。

論文試験でも同様の論理的思考力が求められます。論文対策については別記事をご参照ください。


ケーススタディの出題形式3パターン

ケーススタディの3つの出題パターン(人事・業務改善・経営判断)を示す図解

ケーススタディの出題形式は、大きく分けて3つあります。

パターン①:人事・組織問題型

テーマ例:

  • 部下のモチベーション低下
  • 世代間のコミュニケーションギャップ
  • ハラスメント問題
  • メンタル不調者への対応
  • チーム内の対立

出題例:

あなたは製造部の課長です。
部下のBさん(35歳・入社10年目)が最近、遅刻や欠勤が増えています。
仕事のミスも目立ち、他のメンバーから「Bさんのフォローで残業が増えている」
との不満の声が上がっています。
Bさんに面談を申し込んだところ、「家庭の事情で悩んでいる」と打ち明けられました。

問:この状況にどう対応しますか。1,200字以内で述べてください。

求められる視点:

  • 個人の事情への配慮
  • チーム全体への影響
  • 法令遵守(労働基準法、メンタルヘルス対策)

面接試験でも同様の人事問題が頻出します。面接対策も確認しておきましょう。

パターン②:業務効率化・改善型

テーマ例:

  • 業務プロセスの非効率
  • コスト削減
  • 品質向上
  • 生産性改善
  • DX推進

出題例:

あなたは営業部の部長です。
現在、営業報告書の作成に1人あたり週5時間かかっており、
「本来の営業活動に時間を割けない」との声が多数上がっています。
報告書は紙ベースで、上司への提出後、手作業でExcelに転記されています。

問:業務効率を改善するための施策を、具体的に提案してください。(1,000字以内)

求められる視点:

  • 現状分析(ボトルネックの特定)
  • 具体的な改善案(システム導入、フロー見直しなど)
  • コスト対効果

パターン③:経営判断・戦略型

テーマ例:

  • 新規事業の立ち上げ
  • 競合対策
  • 市場変化への対応
  • リソース配分
  • 事業撤退の判断

出題例:

あなたは事業部長です。
主力商品の売上が前年比20%減少しています。
原因は、競合他社が当社より30%安い類似商品を投入したためです。
価格を下げれば売上は回復する見込みですが、利益率が大幅に悪化します。

問:この状況にどう対応すべきか、戦略を提案してください。(1,500字以内)

求められる視点:

  • 経営者目線(売上・利益・市場シェア)
  • 複数の選択肢の比較検討
  • 長期的な影響の考慮

実際の例題で解き方を学ぼう

ケーススタディの例題問題用紙のイメージ

百聞は一見にしかず。実際の例題を使って、合格レベルの解き方を学びましょう。

例題:ベテラン社員のモチベーション低下問題

【問題文】

あなたは営業部の課長です。
部下のCさん(52歳・入社30年のベテラン)の営業成績が、
ここ1年で大きく落ち込んでいます。

現状:
- 月間売上目標:500万円 → 実績:300万円(達成率60%)
- 訪問件数も以前の半分以下
- 若手社員は目標達成している
- Cさんは「今の若手のやり方についていけない」と消極的
- 若手からは「Cさんのやり方は古い」との声

面談したところ、Cさんは以下のように語りました:
「昔は足で稼ぐ営業が評価された。でも今はSNSやオンライン商談ばかり。
正直、ついていけない。もう定年まで静かに過ごしたい。」

問1:この状況の問題点を3つ挙げ、それぞれの原因を分析してください。(400字)
問2:具体的な対策を3つ提案し、期待される効果を述べてください。(600字)
問3:対策を実行する際の注意点とリスクを述べてください。(200字)

【ステップ①】問題文を読み、状況を整理する(5分)

ケーススタディの問題文を読みながらメモを取る様子

まず、問題文を丁寧に読み、登場人物現状問題点のヒントをメモします。

メモ例:

【登場人物】
- 私(課長)
- Cさん(52歳・ベテラン・成績低迷)
- 若手社員(成績好調)

【現状】
- Cさん:売上60%、訪問数激減、新しい手法に抵抗
- 若手:目標達成、新手法を活用
- 世代間ギャップあり

【ヒント】
- 「ついていけない」= スキル不足?意欲低下?
- 「定年まで静かに」= モチベーション喪失
- 世代間の対立構造

【ステップ②】問題点を3つ抽出し、原因を分析する(15分)

問1の回答例:

問題点は以下の3点である。

第一に、Cさんのスキルと現代の営業手法とのギャップである。
SNSやオンライン商談など、デジタルツールを活用した営業が主流となる中、
Cさんは従来の訪問営業にこだわり、新しい手法を習得していない。
原因は、デジタルスキルの教育機会が不足していたこと、
および本人の学習意欲の低下である。

第二に、Cさんのモチベーション喪失である。
「定年まで静かに過ごしたい」という発言から、仕事への意欲を失っていることが明らかだ。
原因は、過去の成功体験への執着と、新しい環境への適応を諦めてしまったことにある。
自己効力感の低下も一因と考えられる。

第三に、世代間のコミュニケーション不足である。
若手が「Cさんのやり方は古い」と批判的である一方、
Cさんも若手の手法を理解しようとしていない。
原因は、相互理解の機会がなく、双方が歩み寄る場が設けられていないことである。

ポイント:

  • 問題点を明確に3つ提示
  • それぞれに「原因」まで分析
  • 感情論ではなく、客観的に記述

【ステップ③】具体的な対策を3つ提案する(20分)

問2の回答例:

対策は以下の3点を実行する。

第一に、Cさん向けのデジタルスキル研修を実施する。
具体的には、週1回1時間、私がマンツーマンでSNS活用法やオンライン商談ツールの使い方を指導する。
若手社員にもサポート役を依頼し、世代を超えた協力体制を構築する。
期待効果は、Cさんが新しいツールを使えるようになり、
営業活動の幅が広がることである。
また、若手との交流を通じて相互理解も深まる。

第二に、Cさんの強みを活かす役割を再定義する。
30年の経験を持つCさんには、若手にはない「顧客との長期的信頼関係」という強みがある。
そこで、既存顧客のフォローや大口案件の最終クロージングなど、
Cさんの経験が活きる業務を担当してもらう。
期待効果は、Cさんの自己効力感が回復し、
「自分にも価値がある」と実感できることである。

第三に、月1回のチームミーティングで世代間交流を促進する。
Cさんには「ベテランの知恵」を語ってもらい、
若手には「新しい営業手法」をシェアしてもらう場を設ける。
互いの良さを認め合うことで、世代間の壁を取り払う。
期待効果は、チーム全体の一体感が高まり、
ベテランと若手が協力し合う文化が育つことである。

ポイント:

  • 「誰が・何を・いつ・どのように」まで具体的に
  • Cさん個人だけでなく、チーム全体への配慮
  • 短期的な対症療法ではなく、根本解決を目指す

【ステップ④】注意点とリスクを述べる(10分)

問3の回答例:

注意点は、Cさんのプライドを傷つけないことである。
「教育が必要」という姿勢ではなく、
「一緒に新しい手法を学ぼう」という協力的なスタンスで接する。
また、無理に若手と同じ成果を求めず、
Cさんのペースで成長できる環境を作ることが重要だ。

リスクとしては、研修に時間をかけても、
Cさんの意欲が回復しない可能性がある。
その場合は、配置転換や業務内容の見直しも視野に入れる必要がある。

ポイント:

  • 実行時の配慮事項を具体的に
  • 失敗した場合の備えも示す

【ステップ⑤】全体を見直し、推敲する(10分)

最後に、以下をチェック:

  • 誤字脱字はないか
  • 文字数は規定内か
  • 論理の飛躍はないか
  • 結論が明確か

合格するための7つのコツ

ケーススタディで合格するための7つのコツを示すインフォグラフィック

ケーススタディで高得点を取るための、実践的なコツをお伝えします。

コツ①:問題文を3回読む

いきなり書き始めるのはNG。問題文を最低3回読んで、何が問われているかを正確に理解しましょう。

1回目: 全体像を掴む 2回目: 登場人物・状況・データをメモ 3回目: 問題点のヒントを探す

コツ②:「なぜ?」を5回繰り返す

表面的な問題だけでなく、根本原因まで掘り下げましょう。

例:

  • 営業成績が落ちている(現象)
  • なぜ? → 訪問件数が減っているから
  • なぜ? → 新しい手法についていけないから
  • なぜ? → デジタルスキルがないから
  • なぜ? → 教育機会がなかったから
  • なぜ? → 会社が育成を怠っていたから

コツ③:対策は必ず「具体的に」

「コミュニケーションを活性化すべき」だけでは不十分。

NG例: 「チームワークを高める」

OK例: 「月1回30分のチームミーティングを実施し、互いの業務状況を共有する」

**「誰が・いつ・何を・どのように」**まで書くのが鉄則。

コツ④:数字を入れて説得力を高める

定量データがあると、説得力が増します。

NG例: 「売上が減少している」

OK例: 「売上が前年比20%減少し、月間300万円の赤字が発生している」

コツ⑤:メリットだけでなくデメリットも書く

どんな対策にも、リスクやデメリットがあります。それを理解していることを示しましょう。

例: 「この研修には週1時間を要するため、短期的には業務時間が圧迫される。しかし、3ヶ月後にはスキル向上により効率が上がり、長期的にはプラスになる。」

コツ⑥:PREP法で論理的に書く

Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論)の順で書くと、わかりやすくなります。

例: 「第一に、デジタルスキル研修を実施する(P)。その理由は、Cさんが新しいツールを使えないことが成績低下の一因だからだ(R)。具体的には、週1回1時間のマンツーマン指導を行う(E)。これにより、営業活動の幅が広がる(P)。」

コツ⑦:「管理職としての視点」を忘れない

昇格試験では、一つ上の立場で考えることが求められます。

NG: 「私がCさんに教えます」(プレイヤー視点)
OK: 「私が指導しつつ、若手にもサポート役を依頼し、チーム全体で育成する体制を作る」(管理職視点)

そもそも自分が管理職に向いているか不安な方は、適性診断も試してみてください。


よくある失敗パターン5つ

ケーススタディでよくある5つの失敗パターンを示す図解

多くの人が陥る失敗を知っておきましょう。

失敗①:問題文を読み飛ばす

焦って問題文を斜め読みし、「問われていること」とズレた回答をしてしまう。

対策: 問題文は最低3回読む。何が問われているかをメモする。

失敗②:感情論で書いてしまう

「Cさんがかわいそう」「若手が生意気」など、感情で判断してしまう。

対策: 客観的な事実とデータに基づいて論理的に書く。

失敗③:抽象的すぎる

「コミュニケーションを改善すべき」「モチベーションを上げるべき」だけで終わる。

対策: 「誰が・いつ・何を・どのように」まで具体化する。

失敗④:時間配分を間違える

問1に時間をかけすぎて、問2・問3が雑になる。

対策: 事前に時間配分を決める(例:問1=15分、問2=30分、問3=10分、見直し=5分)

失敗⑤:自分の経験だけで語る

「私の経験では〜」「私ならこうする」ばかりで、組織的な視点が欠けている。

対策: 個人の経験は参考程度に。会社の方針や経営視点も意識する。


ケーススタディ対策の5ステップ【試験1ヶ月前から】

ケーススタディ対策の5ステップを示すフローチャート

限られた時間で最大の効果を出すための、実践的な対策法です。

ステップ①:過去問を入手し、出題傾向を確認する(優先度:★★★)

まず、自社の昇格試験でどんなケーススタディが出るのかを確認しましょう。

やるべきこと:

  • 先輩から過去問を入手する
  • 人事部に出題傾向を確認する
  • どのパターン(人事・業務改善・経営判断)が多いかを分析

重要: 出題傾向がわかれば、対策の方向性が決まります。

ステップ②:ビジネスフレームワークを学ぶ(優先度:★★☆)

論理的思考を助けるフレームワークを知っておくと、回答の質が上がります。

押さえるべきフレームワーク:

①SWOT分析

  • Strength(強み)
  • Weakness(弱み)
  • Opportunity(機会)
  • Threat(脅威)

②PDCAサイクル

  • Plan(計画)
  • Do(実行)
  • Check(評価)
  • Action(改善)

③5W1H

  • Who(誰が)
  • What(何を)
  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Why(なぜ)
  • How(どのように)

④ロジックツリー 問題を細分化して、根本原因を探る手法。

ステップ③:実際に問題を解いてみる(優先度:★★★)

座学だけでは身につきません。実際に手を動かして、時間を測って解きましょう。

おすすめ問題集:

  • 『ケース面接対策 過去問題集』(グロービス)
  • 『マネジメント・ケースブック』
  • 社内の過去問

練習のポイント:

  • タイマーをセットして本番同様に
  • 書き終えたら、自分で採点してみる
  • 論理の飛躍がないかチェック

ステップ④:ビジネスニュースを読む習慣をつける(優先度:★☆☆)

ケーススタディは、実際のビジネス事例がベースになることが多いです。

おすすめ:

  • 日経新聞(アプリでOK)
  • NewsPicks
  • 東洋経済オンライン

読むべき記事:

  • 企業の組織改革事例
  • 業務効率化の成功例
  • 人事問題への対応

日経新聞電子版やNewsPicksで最新のビジネス事例に触れましょう。

日本経済新聞電子版(https://www.nikkei.com/)
NewsPicks(https://newspicks.com/)

ステップ⑤:先輩や同僚に添削してもらう(優先度:★★☆)

一人で書いていると、論理の飛躍や視点の偏りに気づきません。

頼むべき相手:

  • 昇格試験に合格した先輩
  • 論理的思考が得意な同僚
  • 上司(可能なら)

添削してもらうポイント:

  • 論理展開に飛躍はないか
  • 具体性は十分か
  • 管理職としての視点があるか

試験直前1週間でやるべきこと

試験直前1週間のチェックリストとカレンダー

準備①:頻出テーマの回答パターンを準備する

以下の3テーマは頻出なので、自分なりの回答パターンを作っておきましょう。

テーマ①:部下のモチベーション低下

  • 原因:スキル不足、人間関係、キャリアの行き詰まり
  • 対策:1on1面談、育成計画、役割の再定義

テーマ②:世代間ギャップ

  • 原因:価値観の違い、コミュニケーション不足
  • 対策:相互理解の場、メンター制度、チームビルディング

テーマ③:業務効率化

  • 原因:非効率なプロセス、人手不足、システムの老朽化
  • 対策:業務フロー見直し、デジタル化、権限委譲

準備②:フレームワークを復習する

SWOT、PDCA、5W1Hを頭に叩き込んでおきましょう。試験中に迷ったら、これらを使えば論理的に整理できます。

準備③:時間配分を確認する

本番で焦らないよう、時間配分を決めておきます。

60分の試験の場合:

  • 問題文を読む・メモ:5分
  • 問1(問題分析):15分
  • 問2(対策提案):30分
  • 問3(リスク・注意点):5分
  • 見直し・推敲:5分

準備④:体調を整える

ケーススタディは思考力勝負。寝不足では本来の力が出ません。前日は早めに寝ましょう。


まとめ:ケーススタディは「準備」と「論理性」で決まる!

ケーススタディ試験に合格して喜ぶビジネスパーソン

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。ケーススタディ対策について、だいぶイメージが湧いたんじゃないでしょうか?

この記事のポイントをおさらい:

✅ ケーススタディは「深く考えて論理的に解決する力」を測る試験
✅ インバスケットとは違い、1〜3件の問題をじっくり解く
✅ 問題発見力・論理的思考力・課題解決力・リスク管理力・文章表現力が評価される
✅ 出題形式は「人事・組織」「業務効率化」「経営判断」の3パターン
✅ 問題文を3回読み、「なぜ?」を5回繰り返して根本原因を掘り下げる
✅ 対策は「誰が・いつ・何を・どのように」まで具体的に書く
✅ PREP法やビジネスフレームワークを使えば論理的に書ける
✅ 過去問を解いて、時間配分の感覚を掴むことが重要

ケーススタディは、確かに難しい試験です。でも、「型」さえ身につければ、誰でも合格レベルの回答は書けるんです。

「完璧な回答を書かなきゃ」と思わなくて大丈夫。採点者が見ているのは、「この人は管理職として、論理的に問題を解決できるか」というシンプルなポイント。

まずは、この記事で紹介した例題を、実際に時間を測って解いてみてください。1本書けば、2本目はもっと楽に書けます。3本書けば、もう自信が持てるはずです。

焦らず、コツコツ準備していけば、必ず合格できます。応援しています!

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