【昇格試験】ケーススタディ模擬問題(例題)と模範解答|無料でできる実戦演習

ケーススタディ演習に取り組むビジネスパーソンのイメージ ケーススタディ対策

昇格試験のケーススタディ対策、何から手をつければいいか迷っていませんか?

実務で成果を出しているのに、なぜか試験では評価されない…
そんな悩みを抱えるプレイングマネージャーは少なくありません。

実は、ケーススタディで落ちる人には明確な共通点があります。それは「問題」と「課題」を混同していること。この1点だけで、90%以上の受験者が不合格になっています。

私自身、初回の昇格試験では「問題点の羅列」に終始し、不合格となりました。答案用紙いっぱいに問題点を書いたのに、評価は「C判定」。上司からのフィードバックは「現状分析はできているが、管理職として何をすべきかが見えない」というものでした。

ケーススタディで落ちる人の共通点
  1. 根本原因まで掘り下げられていない
  2. 「問題」と「課題」を混同している
  3. 問題文の情報を整理できていない
  4. 回答に具体性がない

逆に言えば、正しい解法を身につければ、ケーススタディは怖くありません。

本記事では、昇格試験のケーススタディを攻略するためのマーキング手法から解答フォーマットまで、実際の例題を使って解説します。

記事の最後には無料でダウンロードできる教材も用意しているので、ぜひ最後までお読みください。


ケーススタディとは何か?

ケーススタディ(事例研究)とは、架空または実際の企業・組織の事例を読み、問題点の抽出と解決策の提案を行う試験形式です。

なかでも、昇格試験のケーススタディは、組織の課題を構造的に分析し、実行可能な解決策を提示できるかを評価する試験です。

ケーススタディで求められる3つの能力
  1. 問題の本質を見抜く力:表面的な現象ではなく、根本原因を特定できるか
  2. 優先順位をつける判断力:複数の課題の中から、何を最優先すべきか決められるか
  3. 具体的な実行計画を立てる力:「誰が・いつ・何を・どのように」まで落とし込めるか

しかし、多くの受験者はこれらを理解せず、「問題点の列挙」だけで終わってしまいます。

昇格試験では、以下のような形式で出題されることが多いです。

典型的な設問パターン

問1. 本ケースにおける問題点を、『主人公自身の問題』と『組織の問題』に分けて挙げよ

問2. 上記で挙げた問題点に対し、主人公が実行すべき対策を挙げよ

一見シンプルな設問ですが、「問題」と「課題」の区別「根本原因の特定」ができていないと、的外れな回答になってしまいます。

では、実際の例題を見てみましょう。


【例題】CASE1:東都システムズ「リモートワーク派」VS「オフィス勤務派」

まずは、ケーススタディの問題文を読んでみてください。

実際の試験と同様に、登場人物の関係性時系列を意識しながら読むことがポイントです。

📄 【問題文】CASE1:東都システムズ「リモートワーク派」VS「オフィス勤務派」 (クリックで展開)

これは『東都システムズ』の河野課長のクライアント対応とチームマネジメントに関する話です。内容を確認し、問題に答えてください。

東都システムズは2005年創業のシステムインテグレーション会社である。主力事業は金融機関向けの業務システム開発で、堅実な納品実績により業界内で一定の評価を得てきた。しかし、2020年のコロナ禍以降、リモートワークとオフィス勤務の混在により社内コミュニケーションの質が低下し、プロジェクト遅延やクライアント対応のミスが散見されるようになった。

特に問題となっているのが、開発部における「リモートワーク派」と「オフィス勤務派」の対立である。若手社員の多くはリモートワークを希望する一方、ベテラン社員は「Face to Faceでなければ本質的なコミュニケーションは取れない」として出社を重視している。この対立は業務効率の低下だけでなく、チーム内の人間関係にも深刻な影響を及ぼし始めていた。

こうした状況下、開発部では大型プロジェクトの失注が相次ぎ、内藤社長は危機感を強めていた。そこで内藤社長は、プロジェクトマネジメントの専門知識を持つ河野を、品質管理部から開発部の課長として異動させることを決断した。河野は品質管理部で5年間、プロセス改善とリスク管理の専門家として活躍しており、特にクライアントからのクレーム対応では冷静な分析力と論理的な説明能力で社内外から高い評価を得ていた。

開発部長の三沢は、河野に対して「プロジェクト管理の立て直しとクライアント関係の再構築」を期待していたが、同時に「まずは現場の状況をよく見て判断してほしい」とだけ伝え、具体的な指示は最小限にとどめた。

なお、東都システムズでは3年前から社内コミュニケーションツール『TeamLink』が正式運用されており、リモートワーク環境下での業務連絡はTeamLink上で行うことが社内ルールとなっている。ただし、重要な顧客折衝や社内での意思決定については、可能な限り対面またはオンライン会議で行うことが推奨されている。

【東都システムズ組織図】※抜粋

東都システムズ組織図

【開発部プロジェクト状況】

2022年度 2023年度 2024年度 2025年度(予測)
受注案件数 28 24 19 14
納期遵守率 94% 88% 81% 75%
顧客満足度 4.3 4.0 3.6 3.1
クレーム件数 3件 7件 12件 8件(上期時点)

【本文】

人事異動の発令から1週間後、河野は開発部での初日を迎えた。前任の課長は定年退職しており、引き継ぎ資料はあるものの、実質的には河野が一から状況を把握する必要があった。

河野が着任した時点で、開発部では大手銀行向けの『次世代勘定系システム刷新プロジェクト』が進行中だった。このプロジェクトは東都システムズにとって過去最大規模の案件であり、成功すれば今後5年間の継続受注が見込まれる重要案件である。プロジェクトマネージャーは内田係長が担当しており、納期は6カ月後に設定されていた。

着任初日の朝、河野は三沢部長から呼び出された。

「河野さん、正直に言うと、今の開発部は危機的状況だ。特に内田チームが担当している銀行案件、あれが最大の懸念事項だ。先月のクライアントレビューで、先方の責任者である岡田部長から『進捗が遅い』『コミュニケーションが不足している』と厳しい指摘を受けた。このままだと契約打ち切りもあり得る。内藤社長も相当心配している」

河野は緊張しながらも、
「承知しました。まずは現場の状況を把握して、適切な対応を考えます」
と答えた。

三沢部長は続けた。

「もう一つ問題がある。内田チームと佐々木チームの連携が全く取れていない。特に内田係長と佐々木係長の関係が良くない。以前、佐々木係長が内田チームのやり方を批判したことがあって、それ以来ギクシャクしているんだ。まあ、これは追々対応してくれればいい」

河野は頷きながらも、内心では「クライアント対応が最優先、チーム間の問題は後回しでいいだろう」と考えていた。


午後、河野は内田係長と初めての面談を行った。内田係長は40代前半のベテランPMで、これまで多くのプロジェクトを成功させてきた実績がある。

河野が銀行プロジェクトの進捗について尋ねると、内田係長は少し防衛的な口調で答えた。

「正直、クライアントの岡田部長は要求が厳しすぎます。仕様変更を頻繁に出してくるくせに、納期は絶対に動かさない。うちのチームは全員オフィスに出社して、朝から晩まで働いているのに、それでも『進捗が遅い』と言われる。こっちだって限界があります」

河野は内田係長の言い分に一定の理解を示しながらも、品質管理部での経験から「クライアントの不満には必ず根拠がある」と考えていた。

「内田さん、クライアントレビューの議事録を見せてもらえますか?」

内田係長は渋々ながら議事録を共有した。河野がそれを確認すると、クライアントからの主な指摘は以下の3点だった。

  • 週次報告が形式的で、具体的な進捗状況が見えない
  • 質問への回答が遅く、時には1週間以上かかることがある
  • プロジェクトメンバーの顔と名前が一致せず、誰が何を担当しているのか不明

河野は「これは確かに改善の余地がある」と感じたが、内田係長の表情を見て、この場では指摘を控えた。
「わかりました。まずは私も状況を把握してから、一緒に対策を考えましょう」
内田係長は安堵した様子で面談を終えた。


翌週、河野は銀行プロジェクトの定例会議に同席することにした。会議はオンラインで行われ、クライアント側からは岡田部長と担当者2名、東都システムズ側からは内田係長、山本、田中、小林の4名が参加していた。

会議が始まると、岡田部長は開口一番、厳しい口調で切り出した。
「内田さん、先週お願いした画面設計の修正案、まだ送られてきていませんが、どうなっていますか?」

内田係長は明らかに動揺しながら答えた。
「申し訳ございません。担当の田中が体調を崩しまして、少し遅れております。明日中には必ずお送りします」

岡田部長は不満そうに続けた。
「明日中、ですか。先週も『明日中』と言われて、結局3日遅れましたよね。こちらも社内で説明しなければならないので、確実な日程を教えてください」

内田係長は答えに窮し、沈黙が流れた。

この場面を見ていた河野は、「内田係長をフォローしなければ」と考え、画面をオンにして発言した。
「岡田部長、初めまして。今月から開発部の課長に着任しました河野と申します。この件については、私の方で状況を確認して、本日中に正確な納品日をご連絡いたします」

岡田部長は少し驚いた様子で、
「そうですか。では、よろしくお願いします」
と答えた。

会議後、河野は内田係長に状況を確認した。すると、実は田中は体調を崩していたわけではなく、単に作業が遅れているだけだということが判明した。河野は内田係長に「正直に伝えるべきだった」と思ったが、この場では指摘せず、
「とにかく今日中に修正案を完成させてください。私も確認します」
とだけ伝えた。


その日の夕方、河野は田中に直接状況を確認することにした。田中は30代前半の中堅エンジニアで、技術力は高いが、納期管理には若干課題があると評価されていた。

河野が「画面設計の修正案、今日中に完成できますか?」と尋ねると、田中は困った表情で答えた。

「正直、厳しいです。クライアントの要求仕様が曖昧で、何度も確認が必要なんです。それに、内田係長に質問しても『自分で判断して』と言われるだけで、明確な指示がもらえないんです」

河野は「これはコミュニケーション不足が原因だ」と感じたが、田中に対しては、「わかりました。とりあえず今できる範囲で作成してください。不明点は私が内田係長に確認します」と伝えた。
しかし、河野は内田係長に確認することを忘れ、結局その日は修正案を完成させることができなかった。

翌日、河野は岡田部長に「明後日には確実にお送りします」とメールで連絡したが、岡田部長からの返信は冷たいものだった。

「承知しました。ただし、これ以上の遅延は容認できません」

一方、この頃、河野はチーム内の別の問題にも気づき始めていた。内田チームでは、ベテランの山本と若手の鈴木の間に明確な溝があった。

山本は50代のベテランエンジニアで、「システム開発は対面でのコミュニケーションが基本」という信念を持っており、毎日オフィスに出社していた。一方、鈴木は入社2年目の若手で、リモートワークを希望し、週の半分は自宅で作業していた。

ある日、河野が偶然TeamLinkのチャット履歴を見ると、山本が鈴木に対して厳しいメッセージを送っていることに気づいた。

「鈴木さん、リモートだと連絡が取りにくい。重要な案件なんだから、せめて週4日は出社してほしい」

それに対して鈴木は、「申し訳ございません。ただ、リモートでも業務に支障はないと考えています」と返信していた。
河野は「これは放置できない」と感じたが、「まずは銀行プロジェクトの立て直しが優先」と考え、この問題への対応は後回しにした。

さらに2週間後、銀行プロジェクトはさらに悪化していた。クライアントからの修正依頼は増え続け、内田チームのメンバーは疲弊していた。特に田中は連日深夜まで残業しており、明らかに限界に近づいていた。

ある日、河野は佐々木係長から声をかけられた。

「河野課長、内田チームの銀行案件、相当厳しいみたいですね。うちのチームなら余裕があるので、協力できますよ」

河野は「これは助かる」と思ったが、同時に「内田係長のプライドを傷つけるのでは」という懸念も感じた。結局、河野は、「ありがとうございます。でも、まずは内田チームで対応できるか確認してみます」と曖昧な返答をした。佐々木係長は少し不満そうな表情を見せたが、それ以上は何も言わなかった。


そして、決定的な事態が起きた。

銀行プロジェクトの中間レビュー会議で、岡田部長が激怒したのだ。

「内田さん、これは何ですか?先月指摘した画面遷移の問題、全く改善されていないじゃないですか!こちらは納期が迫っているんです。このままでは契約継続は難しいと判断せざるを得ません」

内田係長は何も言えず、うつむくばかりだった。会議後、岡田部長は河野を別室に呼び出した。

「河野さん、正直に言います。このプロジェクト、このまま続けても成功する見込みはありません。内田さんは真面目な方だと思いますが、プロジェクト管理能力に問題があります。体制を見直すか、最悪の場合、契約解除も検討しています」

河野は頭が真っ白になった。品質管理部での経験から、クライアントの怒りには必ず原因があることを知っていたが、ここまで事態が悪化しているとは予想していなかった。
「岡田部長、申し訳ございません。至急、体制を見直して対応いたします。もう少しお時間をいただけないでしょうか」

岡田部長は厳しい表情のまま、
「1カ月だけ猶予を差し上げます。ただし、具体的な改善計画を1週間以内に提出してください。計画が不十分なら、その時点で契約解除です」
と通告した。

河野は三沢部長に緊急報告を行った。三沢部長は深刻な表情で、「河野さん、これは会社の存続に関わる問題だ。内藤社長にも報告しなければならない。具体的にどう立て直すつもりか、明日までに計画をまとめてくれ」と指示した。

その夜、河野は一人でこれまでの対応を振り返った。
「クライアント対応を優先しすぎて、チーム内の問題を放置してしまった。内田係長の課題を指摘できず、佐々木チームの協力も断ってしまった。田中や鈴木の状況も把握しきれていない。これでは課長失格だ・・・」

河野は深夜まで考え続けたが、明確な解決策は見つからなかった。
翌日、三沢部長は各チームメンバーから個別に状況をヒアリングした。以下はその内容である。

【三沢部長によるヒアリング結果】

■ 内田係長

「正直、河野課長には失望しています。着任当初は『プロジェクト管理の専門家が来た』と期待していたのに、結局何も変わらなかった。いや、むしろクライアント対応が悪化した気がします。

河野課長は会議で私をフォローしてくれましたが、あの後、具体的なアドバイスも指示もありませんでした。『自分で考えろ』ということなんでしょうか。だったら最初から何も言わないでほしかった。

それに、佐々木チームに協力を頼むという話も聞きました。私のチームでは対応できないと判断されたんですね。正直、プライドが傷つきました」

■ 佐々木係長

「うちのチームなら銀行案件も十分対応できたんですよ。実際、似たような規模のプロジェクトを3カ月前に成功させています。でも河野課長は『内田チームで対応する』と言って、協力要請を断りました。

結果、こうなりましたよね。最初から両チームで協力体制を作っていれば、こんなことにはならなかったはずです。河野課長は『チーム間の壁を壊す』と言っていたのに、結局何もしなかった。口だけですか」

■ 山本(ベテラン)

「私は40年近くこの業界にいますが、システム開発は人と人の信頼関係が全てです。リモートワークなんて、所詮は効率化の名を借りた手抜きですよ。鈴木みたいな若手がリモートばかりやっていたら、技術は身につかないし、チームワークも育たない。河野課長も品質管理部出身なら、そのくらいわかるでしょう。なのに、鈴木のリモートワークを黙認している。これじゃあチームはバラバラになりますよ」

■ 田中(中堅)

「正直、もう限界です。毎日終電まで働いて、休日も返上して。それでもクライアントからは『遅い』と言われる。
河野課長は『私も確認する』と言ってくれましたが、結局何も確認してくれませんでした。内田係長に質問しても明確な指示がもらえないし、どうしたらいいのかわからない。
それに、佐々木チームは定時で帰れているらしいじゃないですか。同じ会社なのに、なんでこんなに差があるんですか?もう転職しようかと思っています」

■ 小林(若手)

「僕は入社3年目なんですけど、正直、この会社でやっていく自信がなくなりました。先輩たちは疲れ切っているし、クライアントからは怒られるし。
河野課長は優しい人だと思いますけど、何をしたいのかよくわからないんです。方針を示してほしいのに、いつも『考えてみます』とか『確認します』とか曖昧な返事ばかり。
それに、山本さんと鈴木さんの対立も見て見ぬふりですよね。ああいうのって、上司が介入すべきじゃないんですか?」

■ 鈴木(若手・リモート派)

「私はリモートワークで十分成果を出しているつもりです。実際、担当している開発タスクは期限内に完了させていますし、品質も問題ありません。
でも、山本さんからは『リモートは手抜き』みたいに言われて、本当に辛いです。河野課長に相談しようと思いましたが、いつも忙しそうで声をかけられませんでした。
佐々木チームはリモートワークとオフィス勤務をうまく組み合わせているって聞きました。うちのチームでもそういう環境を作ってほしいです」

【設問】

問1. 本ケースにおける問題点を、『河野自身の問題』、『課の問題』とで分けて挙げよ

問2. 上記で挙げた問題点に対し、河野が実行するべき対策を挙げよ

問題文を読み終えたら、いよいよ解法を学んでいきましょう。


解法の基本①:問題の公式を理解する

ケーススタディの回答を書く前に、まず「問題」とは何かを理解することが重要です。

問題 = あるべき姿 − 現状

これが「問題の公式」です。ケーススタディのすべての基本となる考え方です。

つまり、問題とはあるべき姿理想)と現実のギャップ」のこと。

公式の具体例(CASE1より)

あるべき姿現状問題
クライアント対応とチーム内課題の両方に対応すべきチーム内の問題を後回しにした優先順位判断の誤り
約束したことは必ず実行すべき内田係長への確認を忘れた約束の不履行
課長として問題を指摘し改善を促すべき内田係長の表情を見て指摘を控えた部下への指摘・指導の回避

解法の基本②:「問題」と「課題」の違い

ここが最も重要なポイントです。

昇格試験で落ちる人の90%は、「問題」と「課題」を混同しています。

用語定義
問題現状で起きている好ましくない現象(事実)田中が過重労働で転職を検討している
課題問題を解決するために「やるべきこと」労働時間をモニタリングし、業務を再配分すること

最重要ポイント

課題は必ず「〜すること」で終わる!

よくある間違い例

NG(問題の言い換え)OK(課題)
チーム間の連携不足週次で課内ミーティングを設け、情報共有の場を制度化すること
コミュニケーション不足定期的な1on1面談を設定し、相談しやすい環境を整備すること
進捗管理が不十分週次での進捗確認会議を制度化し、課題の早期発見を徹底すること

解法の基本③:マーキング手法

問題文を読む際は、4種類のマークをつけながら読むことで、情報を整理できます。

マーク意味つける対象
あるべき姿・期待・方針会社が求めていること、上司の期待、社長方針
ネガティブな事実・現象起きてしまったこと、うまくいっていないこと
人物・役職登場人物と関係性(名前を丸で囲む)
_重要キーワード・伏線後で使いそうな具体情報、「実は〜」などの伏線
なぜこの4つだけ?
  1. 問題の公式「あるべき姿(□)− 現状(△)」を見つけるため
  2. カテゴリは「読みながら決める」のではなく「整理段階で決める」
  3. シンプルだからこそ、どんなケース問題にも対応できる

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【実践】マーキングをやってみよう

解法を理解したら、実際に手を動かしてみましょう。

以下の文章にマーキングしてみてください。

「河野課長、内田チームの銀行案件、相当厳しいみたいですね。うちのチームなら余裕があるので、協力できますよ」 河野は「これは助かる」と思ったが、同時に「内田係長のプライドを傷つけるのでは」という懸念も感じた。結局、河野は「まずは内田チームで対応できるか確認してみます」と曖昧な返答をした。

【模範解答】クリックして確認
  • _ 「うちのチームなら余裕がある、協力できる」(佐々木係長の申し出)
  • 内田係長のプライドを懸念
  • 曖昧な返答をした
  • 協力の機会を逃した

💡 ポイント

佐々木チームの協力を断ったことは「組織資源の活用放棄」という河野自身の問題として指摘すべき!


解法の基本④:解答フォーマット

問題点や課題を書きなさいという問いについての解答は、以下の4つの要素で構成します。

【問題①】●●●●(問題のタイトル)

〈あるべき姿〉
□マークから → 本来どうあるべきだったか

〈現状〉
△マークから → 実際に何が起きたか

〈原因〉
なぜなぜ分析の根本原因 → 「〜が欠如している」等

〈課題〉
根本原因を解消する行動 → 必ず「〜すること」で終わる

それでは、実際の模範解答を見てみましょう。

模範解答サンプル(2問を公開)

ここでは、問1の河野自身の問題から2つだけ公開します。

解答の「型」を理解するための参考にしてください。

【問題①】優先順位判断の誤りによる課題放置

【問題①】優先順位判断の誤りによる課題放置

〈あるべき姿〉
三沢部長から「プロジェクト管理の立て直しとクライアント関係の再構築」を期待されていたことから、河野は本来クライアント対応と並行してチーム内の課題にも着手すべきだった。

〈現状〉
実際には「クライアント対応が最優先、チーム内の問題は後回し」と判断し、山本と鈴木の対立、田中の過重労働、内田係長と佐々木係長の関係悪化などを放置した。

〈原因〉
河野に全体最適の視点が欠如しており、目の前の緊急課題のみに焦点を当てた。

〈課題〉
クライアント対応とチーム内課題の両方に優先度をつけて並行対応すること。

【問題②】部下への指摘・指導の回避

【問題②】部下への指摘・指導の回避

〈あるべき姿〉
課長として、内田係長の問題行動(虚偽報告、進捗管理の不備)を明確に指摘し、改善を促すべきだった。

〈現状〉
内田係長の表情を見て指摘を控え、「この場では指摘しない」と判断した。また、田中からの「内田係長の指示が不明確」という訴えに対しても、内田係長に確認することを忘れた。

〈原因〉
河野に管理職としての指導力が欠如しており、部下との関係悪化を恐れて必要な指摘を回避した。

〈課題〉
部下の問題行動を見逃さず、事実に基づいて明確に指摘・指導すること。

以上が、河野自身の問題の代表的な2つの解答例です。

しかし、実際の試験で合格ラインを超えるには、残りの「河野の問題(3問)」、「課の問題(5問)」、そして最も重要な「問2の対策(解決策)」まで書ききる必要があります。

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まとめ

本記事では、昇格試験ケーススタディの解き方を解説しました。

この記事のポイント

  • 問題の公式:問題 = あるべき姿 − 現状
  • マーキング手法:□△○_の4種類で情報を整理
  • 問題と課題の違い:課題は「〜すること」で終わる
  • 解答フォーマット:あるべき姿→現状→原因→課題

ケーススタディは、正しい解法を身につければ必ず攻略できます。

重要なのは、同じ解法で様々な問題を繰り返し練習すること。

本記事で紹介した「問題の公式」「マーキング手法」「解答フォーマット」は、どんなケース問題にも応用できる普遍的な解法です。

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