昇格試験のケーススタディ対策、何から手をつければいいか迷っていませんか?
実務で成果を出しているのに、なぜか試験では評価されない…
そんな悩みを抱えるプレイングマネージャーは少なくありません。
実は、ケーススタディで落ちる人には明確な共通点があります。それは「問題」と「課題」を混同していること。この1点だけで、90%以上の受験者が不合格になっています。
私自身、初回の昇格試験では「問題点の羅列」に終始し、不合格となりました。答案用紙いっぱいに問題点を書いたのに、評価は「C判定」。上司からのフィードバックは「現状分析はできているが、管理職として何をすべきかが見えない」というものでした。
- 根本原因まで掘り下げられていない
- 「問題」と「課題」を混同している
- 問題文の情報を整理できていない
- 回答に具体性がない
逆に言えば、正しい解法を身につければ、ケーススタディは怖くありません。
本記事では、昇格試験のケーススタディを攻略するためのマーキング手法から解答フォーマットまで、実際の例題を使って解説します。
記事の最後には無料でダウンロードできる教材も用意しているので、ぜひ最後までお読みください。
ケーススタディとは何か?
ケーススタディ(事例研究)とは、架空または実際の企業・組織の事例を読み、問題点の抽出と解決策の提案を行う試験形式です。
なかでも、昇格試験のケーススタディは、組織の課題を構造的に分析し、実行可能な解決策を提示できるかを評価する試験です。
- 問題の本質を見抜く力:表面的な現象ではなく、根本原因を特定できるか
- 優先順位をつける判断力:複数の課題の中から、何を最優先すべきか決められるか
- 具体的な実行計画を立てる力:「誰が・いつ・何を・どのように」まで落とし込めるか
しかし、多くの受験者はこれらを理解せず、「問題点の列挙」だけで終わってしまいます。
昇格試験では、以下のような形式で出題されることが多いです。
問1. 本ケースにおける問題点を、『主人公自身の問題』と『組織の問題』に分けて挙げよ
問2. 上記で挙げた問題点に対し、主人公が実行すべき対策を挙げよ
一見シンプルな設問ですが、「問題」と「課題」の区別や「根本原因の特定」ができていないと、的外れな回答になってしまいます。
では、実際の例題を見てみましょう。
【例題】CASE1:東都システムズ「リモートワーク派」VS「オフィス勤務派」
まずは、ケーススタディの問題文を読んでみてください。
実際の試験と同様に、登場人物の関係性や時系列を意識しながら読むことがポイントです。
問1. 本ケースにおける問題点を、『河野自身の問題』、『課の問題』とで分けて挙げよ
問2. 上記で挙げた問題点に対し、河野が実行するべき対策を挙げよ
問題文を読み終えたら、いよいよ解法を学んでいきましょう。
解法の基本①:問題の公式を理解する
ケーススタディの回答を書く前に、まず「問題」とは何かを理解することが重要です。
問題 = あるべき姿 − 現状
これが「問題の公式」です。ケーススタディのすべての基本となる考え方です。
つまり、問題とは「あるべき姿(理想)と現実のギャップ」のこと。
公式の具体例(CASE1より)
| あるべき姿 | 現状 | 問題 |
|---|---|---|
| クライアント対応とチーム内課題の両方に対応すべき | チーム内の問題を後回しにした | 優先順位判断の誤り |
| 約束したことは必ず実行すべき | 内田係長への確認を忘れた | 約束の不履行 |
| 課長として問題を指摘し改善を促すべき | 内田係長の表情を見て指摘を控えた | 部下への指摘・指導の回避 |
解法の基本②:「問題」と「課題」の違い
ここが最も重要なポイントです。
昇格試験で落ちる人の90%は、「問題」と「課題」を混同しています。
| 用語 | 定義 | 例 |
|---|---|---|
| 問題 | 現状で起きている好ましくない現象(事実) | 田中が過重労働で転職を検討している |
| 課題 | 問題を解決するために「やるべきこと」 | 労働時間をモニタリングし、業務を再配分すること |
最重要ポイント
課題は必ず「〜すること」で終わる!
よくある間違い例
| NG(問題の言い換え) | OK(課題) |
|---|---|
| チーム間の連携不足 | 週次で課内ミーティングを設け、情報共有の場を制度化すること |
| コミュニケーション不足 | 定期的な1on1面談を設定し、相談しやすい環境を整備すること |
| 進捗管理が不十分 | 週次での進捗確認会議を制度化し、課題の早期発見を徹底すること |
解法の基本③:マーキング手法
問題文を読む際は、4種類のマークをつけながら読むことで、情報を整理できます。
| マーク | 意味 | つける対象 |
|---|---|---|
| □ | あるべき姿・期待・方針 | 会社が求めていること、上司の期待、社長方針 |
| △ | ネガティブな事実・現象 | 起きてしまったこと、うまくいっていないこと |
| ○ | 人物・役職 | 登場人物と関係性(名前を丸で囲む) |
| _ | 重要キーワード・伏線 | 後で使いそうな具体情報、「実は〜」などの伏線 |
- 問題の公式「あるべき姿(□)− 現状(△)」を見つけるため
- カテゴリは「読みながら決める」のではなく「整理段階で決める」
- シンプルだからこそ、どんなケース問題にも対応できる
詳しいマーキング練習は、メルマガ登録特典の「合格解答トレーニング」で10問用意しています。
【実践】マーキングをやってみよう
解法を理解したら、実際に手を動かしてみましょう。
以下の文章にマーキングしてみてください。
「河野課長、内田チームの銀行案件、相当厳しいみたいですね。うちのチームなら余裕があるので、協力できますよ」 河野は「これは助かる」と思ったが、同時に「内田係長のプライドを傷つけるのでは」という懸念も感じた。結局、河野は「まずは内田チームで対応できるか確認してみます」と曖昧な返答をした。
解法の基本④:解答フォーマット
問題点や課題を書きなさいという問いについての解答は、以下の4つの要素で構成します。
【問題①】●●●●(問題のタイトル)
〈あるべき姿〉
□マークから → 本来どうあるべきだったか
〈現状〉
△マークから → 実際に何が起きたか
〈原因〉
なぜなぜ分析の根本原因 → 「〜が欠如している」等
〈課題〉
根本原因を解消する行動 → 必ず「〜すること」で終わる
それでは、実際の模範解答を見てみましょう。
模範解答サンプル(2問を公開)
ここでは、問1の河野自身の問題から2つだけ公開します。
解答の「型」を理解するための参考にしてください。
【問題①】優先順位判断の誤りによる課題放置
【問題①】優先順位判断の誤りによる課題放置
〈あるべき姿〉
三沢部長から「プロジェクト管理の立て直しとクライアント関係の再構築」を期待されていたことから、河野は本来クライアント対応と並行してチーム内の課題にも着手すべきだった。
〈現状〉
実際には「クライアント対応が最優先、チーム内の問題は後回し」と判断し、山本と鈴木の対立、田中の過重労働、内田係長と佐々木係長の関係悪化などを放置した。
〈原因〉
河野に全体最適の視点が欠如しており、目の前の緊急課題のみに焦点を当てた。
〈課題〉
クライアント対応とチーム内課題の両方に優先度をつけて並行対応すること。
【問題②】部下への指摘・指導の回避
【問題②】部下への指摘・指導の回避
〈あるべき姿〉
課長として、内田係長の問題行動(虚偽報告、進捗管理の不備)を明確に指摘し、改善を促すべきだった。
〈現状〉
内田係長の表情を見て指摘を控え、「この場では指摘しない」と判断した。また、田中からの「内田係長の指示が不明確」という訴えに対しても、内田係長に確認することを忘れた。
〈原因〉
河野に管理職としての指導力が欠如しており、部下との関係悪化を恐れて必要な指摘を回避した。
〈課題〉
部下の問題行動を見逃さず、事実に基づいて明確に指摘・指導すること。
以上が、河野自身の問題の代表的な2つの解答例です。
しかし、実際の試験で合格ラインを超えるには、残りの「河野の問題(3問)」、「課の問題(5問)」、そして最も重要な「問2の対策(解決策)」まで書ききる必要があります。
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まとめ
本記事では、昇格試験ケーススタディの解き方を解説しました。
この記事のポイント
- 問題の公式:問題 = あるべき姿 − 現状
- マーキング手法:□△○_の4種類で情報を整理
- 問題と課題の違い:課題は「〜すること」で終わる
- 解答フォーマット:あるべき姿→現状→原因→課題
ケーススタディは、正しい解法を身につければ必ず攻略できます。
重要なのは、同じ解法で様々な問題を繰り返し練習すること。
本記事で紹介した「問題の公式」「マーキング手法」「解答フォーマット」は、どんなケース問題にも応用できる普遍的な解法です。
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