昇格試験 英語・ビジネス英会話対策完全ガイド|頻出フレーズ50選と勉強法

昇格試験の英語対策を勉強するビジネスパーソン ビジネス英語・英会話
  1. はじめに:「英語が出るって聞いてないよ!」
  2. 昇格試験で英語が出題される理由と傾向
    1. なぜ今、英語力が求められるのか?
    2. 昇格試験での英語出題形式3パターン
    3. 求められる英語レベルは?
    4. なぜこのレベルが求められるの?
    5. 結論:求められるのは “最低限のビジネス英語”
  3. 頻出!ビジネス英会話フレーズ50選【シーン別】
    1. シーン①電話対応(1〜10)
    2. シーン②来客・訪問対応(11〜20)
    3. シーン③会議・プレゼンテーション(21〜30)
    4. シーン④メール・文書(31〜40)
    5. シーン⑤上司・部下とのコミュニケーション(41〜50)
  4. 短期集中!効果的な英語勉強法7ステップ
    1. ステップ①過去問・出題傾向を確認する(優先度:★★★)
    2. ステップ②頻出フレーズ50選を暗記する(優先度:★★★)
    3. ステップ③ビジネス英語の基本文法を復習する(優先度:★★☆)
    4. ステップ④TOEICの公式問題集を解く(優先度:★★☆)
    5. ステップ⑤英語の音声を毎日聞く(優先度:★☆☆)
    6. ステップ⑥オンライン英会話で実践練習(優先度:★☆☆)
    7. ステップ⑦試験1週間前の総仕上げ(優先度:★★★)
  5. よくある失敗パターン5つ
    1. 失敗①いきなり難しい教材に手を出す
    2. 失敗②単語だけを暗記する
    3. 失敗③完璧主義になる
    4. 失敗④時間配分を間違える
    5. 失敗⑤リスニングを軽視する
  6. レベル別おすすめ勉強プラン
    1. 初心者(TOEIC 300〜400点レベル)の場合
    2. 中級者(TOEIC 500〜600点レベル)の場合
    3. 上級者(TOEIC 700点以上)の場合
  7. 試験直前1週間でやるべきこと
    1. 準備①フレーズ50選の最終確認
    2. 準備②過去問を本番形式で解く
    3. 準備③リスニングの耳慣らし
    4. 準備④体調管理
  8. まとめ:昇格試験の英語はネイティブレベルはいらない

はじめに:「英語が出るって聞いてないよ!」

「来月の昇格試験、英語の試験もあるらしいんだけど…」

そんな話を耳にして、思わず固まってしまった人も多いはず。
英語なんて学生以来触っていないし、仕事でも使わない。
それなのに、どうして昇格のタイミングで英語が出てくるの?
「入社のときだってTOEICなんて関係なかったのに…」
そんな疑問や焦りが一気に押し寄せてきますよね。

でも、実はこの不安、あなた一人ではありません。
最近は 「入社条件に英語はなかったのに、昇格で突然求められる」 という会社が増えています。背景には、海外資料の読み込みや外部パートナーとのやり取りなど、“管理職になってから”必要になる場面が増えているという事情があります。

そして安心してほしいのは──
昇格試験の英語は、決してネイティブ並みを求めているわけではない ということ。
企業が知りたいのは、
「最低限の英文が理解できるか」
「簡単なビジネス英語で意思疎通ができるか」
という、“必要最低限”のスキルだけです。

この記事では、昇格試験でよく出る英語の内容から、押さえておけば通用する基本フレーズ、短期間で仕上げる勉強法まで、実務で役立つ形で解説していきます。

英語が苦手でも大丈夫。
読み終える頃には、「これなら挑めそう」と思えるはずです。
それでは、一緒に準備を始めていきましょう。

昇格試験で英語が出題される理由と傾向

なぜ今、英語力が求められるのか?

グローバル化が進む現代において、昇進の条件に英語力を求める企業が増えています。その背景には3つの理由があります。

理由①グローバルビジネスの拡大 海外との取引、外国人社員の増加、国際会議への参加など、管理職が英語を使う機会は確実に増えています。

理由②社内公用語の英語化 楽天、ユニクロ(ファーストリテイリング)など、社内公用語を英語にする企業も増加。管理職には英語での会議運営やメール対応が必須に。

理由③多様性への対応 外国人材の採用が進む中、管理職には多様なバックグラウンドを持つメンバーとコミュニケーションする力が求められています。

昇格試験での英語出題形式3パターン

昇格試験における英語の3つの出題パターンを示す図解

昇格試験の英語は、主に以下の3つの形式で出題されます。

パターン①穴埋め問題(最も多い)
ビジネスシーンでの会話やメールの空欄に、適切な英語表現を入れる問題。

例題:

A: Could you tell me when the meeting starts?
B: It (   ) at 2 p.m.
① start ② starts ③ starting ④ started

パターン②英会話シーン問題
電話応対、来客対応、会議での発言など、実際のビジネスシーンを想定した会話問題。

例題:

「利光は外出しております」
Mr. Toshimitsu is (   ) of office.

「後ほど利光より電話を差し上げます」
Mr. Toshimitsu will (   ) you a call later.

パターン③TOEIC・英検の基準スコア 試験ではなく、事前に一定のスコア提出を求められるケース。

  • TOEIC 600〜800点
  • 英検 準1級〜2級
  • TOEFL 70〜80点

求められる英語レベルは?

安心してください。昇格試験で求められる英語レベルは、一般的に以下の程度です。

  • TOEIC換算:500〜700点レベル
  • 英検換算:2級〜準1級レベル
  • 内容:基本的なビジネス英会話と読み書き

つまり、流暢に話せる必要はなく、「必要最低限のビジネスコミュニケーションができればOK」なんです。

なぜこのレベルが求められるの?

企業が求めたいのは「この3つ」だからです。

① 海外拠点の資料が読めるか
英語メール・レポート・マニュアル
② 外国人社員と最低限の意思疎通ができるか
オンライン会議の冒頭の挨拶や簡単な返答
③ グローバル業務に支障がないか
“使える英語”ではなく“使えなくても困らない英語”の確認

結論:求められるのは “最低限のビジネス英語”

昇格試験で求められる英語力は、

  • ネイティブレベル:✕
  • 流暢な英会話:✕
  • 仕事に支障のない読解・簡単な会話:◎

つまり、必要最低限のコミュニケーション力

頻出!ビジネス英会話フレーズ50選【シーン別】

ビジネス英会話頻出フレーズ50選

実際の昇格試験で頻出するビジネス英会話フレーズを、シーン別に50個ご紹介します。これだけ押さえておけば、本番で慌てることはありません。

論文試験の対策も必要な方は昇格試験 論文の書き方完全ガイドもあわせてご覧ください。

シーン①電話対応(1〜10)

  1. May I ask who’s calling? お電話をいただいているのはどちら様でしょうか?
  2. He/She is out of the office right now. 彼/彼女は現在外出しております。
  3. He/She is in a meeting at the moment. 彼/彼女は現在会議中です。
  4. Could you hold the line, please? そのままお待ちいただけますか?
  5. I’ll put you through to Mr./Ms. ○○. ○○におつなぎいたします。
  6. Would you like to leave a message? 伝言を承りましょうか?
  7. Could you call back later? 後ほどお電話いただけますか?
  8. I’ll have him/her call you back. 折り返しお電話させます。
  9. May I have your phone number? お電話番号をいただけますか?
  10. Thank you for calling. お電話ありがとうございました。

シーン②来客・訪問対応(11〜20)

  1. Welcome to our company. 弊社へようこそ。
  2. Nice to meet you. お会いできて光栄です。
  3. Please have a seat. どうぞお座りください。
  4. Would you like something to drink? お飲み物はいかがですか?
  5. I’ll let Mr./Ms. ○○ know you’re here. ○○に到着をお伝えします。
  6. Thank you for coming today. 本日はお越しいただきありがとうございます。
  7. Let me show you around. ご案内いたします。
  8. This way, please. こちらへどうぞ。
  9. I’ll walk you to the exit. 出口までお送りします。
  10. Thank you for your time today. 本日はお時間をいただきありがとうございました。

シーン③会議・プレゼンテーション(21〜30)

  1. Let’s get started. それでは始めましょう。
  2. I’d like to talk about… 〜についてお話ししたいと思います。
  3. May I have your attention, please? ご注目いただけますか?
  4. Do you have any questions? ご質問はありますか?
  5. Could you elaborate on that? それについて詳しく説明していただけますか?
  6. That’s a good point. それは良い指摘ですね。
  7. Let me clarify that. それについて明確にさせてください。
  8. We need to discuss this further. これについてさらに議論する必要があります。
  9. Let’s move on to the next topic. 次のトピックに移りましょう。
  10. Thank you for your input. ご意見ありがとうございます。

シーン④メール・文書(31〜40)

  1. I hope this email finds you well. お元気でお過ごしのことと存じます。
  2. Thank you for your prompt reply. 迅速なご返信ありがとうございます。
  3. I am writing to inform you that… 〜をお知らせするためにご連絡しております。
  4. Please find attached… 添付ファイルをご確認ください。
  5. Could you please confirm…? 〜をご確認いただけますか?
  6. I would appreciate it if you could… 〜していただけると幸いです。
  7. Please let me know if you have any questions. ご質問がありましたらお知らせください。
  8. I look forward to hearing from you. ご連絡をお待ちしております。
  9. Thank you for your cooperation. ご協力ありがとうございます。
  10. Best regards, 敬具

シーン⑤上司・部下とのコミュニケーション(41〜50)

  1. I’d like to discuss this with you. これについて相談させてください。
  2. Could you give me some feedback? フィードバックをいただけますか?
  3. I appreciate your support. ご支援に感謝します。
  4. Let me know if you need any help. 何かお手伝いが必要でしたら教えてください。
  5. Could you update me on the progress? 進捗状況を教えていただけますか?
  6. I’ll take care of that. 私がその件を対応します。
  7. When is the deadline? 締切はいつですか?
  8. Let’s set up a meeting. ミーティングを設定しましょう。
  9. I’ll get back to you on that. その件については改めてご連絡します。
  10. Thank you for your hard work. お疲れ様でした。

短期集中!効果的な英語勉強法7ステップ

ビジネス英語の勉強法7ステップ

限られた時間で最大の効果を出すための、実践的な勉強法をご紹介します。

ステップ①過去問・出題傾向を確認する(優先度:★★★)

まず、自社の昇格試験でどんな英語が出るのかを確認しましょう。

やるべきこと:

  • 先輩から過去問を入手する
  • 人事部に出題形式を確認する
  • TOEICスコア提出の場合は、必要スコアを確認

重要: 出題形式がわかれば、対策の方向性が決まります。これを最初にやらないと、無駄な勉強をしてしまうことに。

ステップ②頻出フレーズ50選を暗記する(優先度:★★★)

上記で紹介した50フレーズを、シーン別に暗記しましょう。

効果的な暗記法:

  1. 音読を10回繰り返す
  2. 日本語を見て英語を言えるか確認
  3. 実際に使う場面をイメージしながら練習
  4. スマホのメモ帳に保存して通勤時に復習

ポイント: 完璧な発音は不要。「意味が通じる」レベルでOKです。

ステップ③ビジネス英語の基本文法を復習する(優先度:★★☆)

昇格試験の英語は、基本的な文法がわかれば解けます。

最低限押さえるべき文法:

  • 現在形・過去形・未来形
  • 助動詞(can, will, would, couldなど)
  • 受動態(be動詞 + 過去分詞)
  • 不定詞・動名詞
  • 関係代名詞(who, which, that)

おすすめ教材:

  • 『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』(学研)
  • 『1駅1題 新TOEIC TEST文法特急』(朝日新聞出版)

文法の基礎を学び直したい方は、NHK語学(英語)の無料コンテンツもおすすめです。

ステップ④TOEICの公式問題集を解く(優先度:★★☆)

TOEIC形式の問題は、昇格試験の英語問題と似ています。

おすすめ教材:

  • 『公式TOEIC Listening & Reading 問題集』
  • 『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』

ポイント: 全部解く必要はありません。Part 2(応答問題)とPart 5(文法問題)を重点的に。

TOEIC公式サイトでは、毎週1回、メールで配信される穴埋め問題も公開されています。

ステップ⑤英語の音声を毎日聞く(優先度:★☆☆)

リスニング問題がある場合は、耳を慣らすことが重要。

おすすめ学習法:

  • TOEIC公式アプリでリスニング練習
  • Podcast「バイリンガルニュース」を聞く
  • YouTubeで「ビジネス英会話」動画を見る

ポイント: 1日15分でOK。通勤時間を活用しましょう。

ステップ⑥オンライン英会話で実践練習(優先度:★☆☆)

余裕があれば、実際に話す練習も効果的。

おすすめサービス:

  • DMM英会話(ビジネス英会話コース)
  • レアジョブ英会話(ビジネスコース)
  • ネイティブキャンプ

ポイント: 週1〜2回、25分のレッスンで十分。フレーズ50選を実際に使ってみましょう。

ステップ⑦試験1週間前の総仕上げ(優先度:★★★)

最後の1週間は、復習と実践練習に集中。

やるべきこと:

  • フレーズ50選の最終確認
  • 過去問を時間を測って解く
  • 自分が苦手な分野を重点復習
  • 早めに寝て体調を整える

よくある失敗パターン5つ

昇格試験の英語対策のよくある失敗

多くの人が陥りがちな失敗を知っておきましょう。

失敗①いきなり難しい教材に手を出す

英語が苦手なのに、いきなりTOEIC800点レベルの教材に挑戦。挫折して終わります。

対策: 中学英語レベルから復習しましょう。恥ずかしくありません。基礎が一番大事です。

失敗②単語だけを暗記する

単語帳を買って、ひたすら単語だけ覚える。でも、実際の試験では文章で出題されるので役に立ちません。

対策: フレーズ(文章)で覚えましょう。「使える英語」を優先。

失敗③完璧主義になる

「ネイティブみたいに話せないと…」と完璧を目指して、結局何もできない。

対策: 6割できればOK。「伝わる英語」を目指しましょう。

失敗④時間配分を間違える

試験1週間前になって慌てて勉強開始。間に合わず撃沈。

対策: 最低でも1ヶ月前から準備を始めましょう。毎日30分でも継続が大事。

失敗⑤リスニングを軽視する

文法と単語だけ勉強して、リスニングは無対策。本番で聞き取れず。

対策: 毎日15分、英語の音声を聞きましょう。耳を慣らすことが重要。


レベル別おすすめ勉強プラン

英語レベル別学習プラン比較表

あなたの英語レベルに合わせた、効率的な勉強プランをご提案します。

初心者(TOEIC 300〜400点レベル)の場合

学習期間:2〜3ヶ月

1ヶ月目:基礎固め

  • 中学英語の文法を総復習(1日30分)
  • 頻出フレーズ50選を暗記(1日20分)

2ヶ月目:実践練習

  • TOEIC Part 2, Part 5の問題演習(1日30分)
  • 英語の音声を聞く(1日15分)

3ヶ月目:総仕上げ

  • 過去問を解く
  • 弱点分野を重点復習

中級者(TOEIC 500〜600点レベル)の場合

学習期間:1〜2ヶ月

1ヶ月目:ビジネス英語の強化

  • 頻出フレーズ50選を完全マスター(1日20分)
  • TOEIC公式問題集を解く(1日40分)

2ヶ月目:実践と復習

  • オンライン英会話で実践(週2回)
  • 過去問演習と弱点克服

上級者(TOEIC 700点以上)の場合

学習期間:2週間〜1ヶ月

やるべきこと:

  • 頻出フレーズ50選の確認(1日10分)
  • 過去問を解いて形式に慣れる
  • 時事英語のニュースを読む(ビジネス知識の強化)

試験直前1週間でやるべきこと

準備①フレーズ50選の最終確認

毎朝10分、フレーズを音読しましょう。試験当日の朝も復習。

準備②過去問を本番形式で解く

時間を測って、本番と同じ条件で解いてみる。時間配分の感覚を掴みましょう。

準備③リスニングの耳慣らし

試験前日まで、毎日15分は英語を聞きましょう。

準備④体調管理

英語の勉強も大事ですが、体調が一番。早めに寝て、万全の状態で試験に臨みましょう。


まとめ:昇格試験の英語はネイティブレベルはいらない

英会話でオンライン会議をやっている女性

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。昇格試験の英語対策について、だいぶイメージが湧いたんじゃないでしょうか?

この記事のポイントをおさらい:

✅ 昇格試験の英語はTOEIC 500〜700点レベルでOK
✅ よく出る形式は「穴埋め問題」「ビジネス会話」「メール文」
✅ 頻出フレーズ50選を暗記すれば、かなりカバーできる
✅ 完璧を目指さず、「6割取れればOK」の気持ちで
✅ 毎日30分の継続学習が最も効果的
✅ 過去問で出題傾向を確認することが最重要
✅ リスニングは毎日15分、耳を慣らすことが大事

英語って、確かに苦手意識がありますよね。でも、昇格試験の英語は「ネイティブレベル」を求めているわけじゃありません。「基本的なビジネスコミュニケーションができるか」を確認したいだけなんです。

「完璧に話せなきゃ」「文法を間違えたら恥ずかしい」って思わなくて大丈夫。大事なのは、「伝わる英語」。この記事で紹介したフレーズ50選を覚えて、基本の文法を復習すれば、十分合格レベルに達します。

まずは、頻出フレーズ50選を、1日10個ずつ覚えてみてください。5日で全部覚えられます。そして、毎日15分、英語の音声を聞きましょう。1ヶ月続ければ、驚くほど聞き取れるようになります。

焦らず、コツコツ準備していけば、必ず合格できます。応援しています!

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