昇格試験 論文例文集|合格レベルの実例5選と評価されるポイント

昇格試験の論文例文集 合格レベルの実例5選 昇格試験対策
  1. はじめに:例文を見れば、書き方が見えてくる
  2. 例文を見る前に知っておくべき3つのこと
    1. ①合格レベルの論文に共通する4つの特徴
    2. ②例文の正しい活用方法
    3. ③例文の文字数について
  3. 【例文①】部下育成・人材育成
    1. テーマ例
    2. 合格レベルの論文例文(950字)
    3. この例文が評価される3つのポイント
    4. 注意点:自分の職場に合わせて書き換えよう
  4. 【例文②】業務効率化・生産性向上
    1. テーマ例
    2. 合格レベルの論文例文(900字)
    3. この例文が評価される3つのポイント
    4. 注意点:自社の実情に合わせて
  5. 【例文③】リーダーシップ
    1. テーマ例
    2. 合格レベルの論文例文(920字)
    3. この例文が評価される3つのポイント
    4. 注意点:リーダーシップ理論は自分の言葉で
  6. 【例文④】チームワーク・組織活性化
    1. テーマ例
    2. 合格レベルの論文例文(880字)
    3. この例文が評価される3つのポイント
    4. 注意点:チームビルディングは職場に合わせて
  7. 【例文⑤】課題解決・問題分析
    1. テーマ例
    2. 合格レベルの論文例文(950字)
    3. この例文が評価される3つのポイント
    4. 注意点:自社の実情を必ず反映させる
  8. 例文から学ぶ!合格する論文の5つの共通パターン
    1. 共通パターン①:結論が最初と最後に2回出てくる
    2. 共通パターン②:課題は常に3つ
    3. 共通パターン③:解決策も3つで、課題と対応している
    4. 共通パターン④:具体的な数字が必ず入っている
    5. 共通パターン⑤:「一つ上の立場」の視点で書かれている
  9. こんな表現は避けよう!減点されるNGパターン
    1. NG①:「〜だと思います」「〜かもしれません」
    2. NG②:抽象的すぎる表現
    3. NG③:他人事のような書き方
    4. NG④:ネガティブな表現ばかり
    5. NG⑤:一文が長すぎる
  10. さらに差をつける!高得点を狙う3つのテクニック
    1. テクニック①:冒頭で自分の実績を入れる
    2. テクニック②:最新のビジネス用語を適切に使う
    3. テクニック③:PDCA、STAR法などのフレームワークを活用
  11. まとめ:例文は「見本」、あなたの経験が「答え」

はじめに:例文を見れば、書き方が見えてくる

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「昇格試験の論文、どう書けばいいかわからない…」
「構成は理解したけど、実際にどんな文章になるの?」

そんな悩みを抱えているあなた。論文の「型」は理解したものの、実際に書こうとすると手が止まってしまう。そんな経験、ありませんか?

論文を書けるようになる最短ルートは「良い例文を見ること」です。

料理と同じで、レシピ(構成)だけ見てもイメージが湧かない。でも、完成した料理(例文)を見れば、「ああ、こういう感じか!」って納得できますよね。

論文の基本的な構成や書き方については、【昇格試験 論文の書き方完全ガイド】で詳しく解説していますので、まだ読んでいない方はそちらも合わせてご覧ください。

この記事では、昇格試験でよく出るテーマの中から特に頻出度の高い5つを厳選し、合格レベルの論文例文を実例付きで紹介します。ただの例文ではなく、「なぜこの論文が評価されるのか」「どこがポイントなのか」まで徹底解説。

この記事を読めば:

  • ✅ 合格レベルの論文がどんなものか具体的にイメージできる
  • ✅ 自分の論文に足りない要素が見えてくる
  • ✅ すぐに使える表現や構成のヒントが得られる

まずは例文を読んで、「なるほど、こう書けばいいのか!」という感覚をつかんでください。そして、自分の言葉で書き直せば、あなたオリジナルの合格論文が完成します。

それでは、一緒に見ていきましょう!


論文例文集の活用ステップ:例文を読む→共通パターンを学ぶ→自分の言葉で書く

例文を見る前に知っておくべき3つのこと

①合格レベルの論文に共通する4つの特徴

例文を見る前に、合格する論文の共通点を押さえておきましょう。

特徴1:結論が明確
何を主張したいのかが冒頭と最後で明確に示されている。「私は○○が重要だと考える」と断言している。

特徴2:具体的な数字がある
月1回30分ロープレをするなど数字や実例が入っている。

特徴3:一つ上の視点で書かれている
現場目線ではなく、課長なら課長、部長なら部長としての立場で考えている。

特徴4:具体的な解決策がある
抽象論ではなく、「誰が」「いつ」「何を」するのか具体的。

合格論文と不合格論文の比較:結論が明確、具体的な数字、一つ上の視点が重要

②例文の正しい活用方法

やってはいけないこと:丸写し
例文をそのまま書き写しても意味がありません。採点者は何百本も論文を読んでいるので、すぐにバレます。

正しい活用方法:自分の言葉に落とし込む

  • 構成の流れを参考にする
  • 使える表現をメモする
  • 自分の職場に置き換えて考える

例文は「見本」であって「答え」ではありません。自分の経験や職場の状況に合わせてアレンジすることが大切です。

③例文の文字数について

この記事で紹介する例文は、試験会場で書くことを想定した800〜1,000字程度で作成しています。自宅で書く場合(1,500〜2,000字)は、これをベースに各セクションを膨らませてください。


論文の構成バランス:序論20%、課題分析30%、解決策40%、結論10%

【例文①】部下育成・人材育成

テーマ例

「部下の育成について、あなたの考えを述べなさい」

このテーマは昇格試験で最も頻出です。管理職の最重要任務が人材育成だからです。


合格レベルの論文例文(950字)

【序論】問題提起・現状認識(200字)

 部下育成は、組織の持続的成長に不可欠である。私は現在、5名の部下を持つ係長として日々業務にあたっているが、育成に十分な時間を割けていないという課題を感じている。管理職として、計画的かつ組織的な育成体制を構築することが急務だと考える。以下、現状の課題を分析し、具体的な解決策を述べる。

【本論①】課題・原因分析(250字)

 現在の課題は3点ある。第一に、OJTが場当たり的で体系化されていない。業務を教える際、その場の判断で指導しており、育成の全体像が見えていない。第二に、育成計画が個人に委ねられ、組織としての統一感がない。各管理職の経験や考え方に左右され、部下によって成長速度に差が生じている。第三に、育成を評価する仕組みが不十分である。これらの原因は、管理職自身が育成スキルを習得する機会がなく、日常業務に追われて育成の優先順位を下げざるを得ない状況にあると考える。

【本論②】解決策・具体的施策(400字)

 解決に向けて、以下3つの施策を実行する。

 第一に、育成計画の標準化である。入社1年目から3年目までの到達目標とカリキュラムを明文化し、全管理職で共有する。具体的には、四半期ごとに「業務スキル」「コミュニケーション力」「問題解決力」の3軸で評価基準を設定し、進捗を可視化する。半期に1回、育成会議を開催し、課題と成功事例を共有することで、組織全体の育成力を底上げする。

 第二に、1on1ミーティングの定例化である。月1回30分、部下と個別面談を実施し、業務の振り返りと成長課題を共有する。ティーチングではなくコーチングを意識し、部下自身に考えさせる対話を心がける。信頼関係を構築することで、育成効果を高める。

 第三に、管理職向け育成研修の実施である。外部講師を招き、コーチング、フィードバックスキルを学ぶ機会を年2回設ける。座学だけでなく、ロールプレイを通じて実践力を養う。

【結論】まとめ・決意表明(100字)

 部下育成は一朝一夕にはいかないが、組織の未来への投資である。私は課長として、計画的・組織的な育成体制を構築し、次世代を担う人材を育てることに全力を尽くす。


この例文が評価される3つのポイント

ポイント①:課長としての視点で書かれている
「係長として」現状を語りつつ、「課長として」どう改善するかを述べている。昇格後の立場を意識した書き方。

ポイント②:3つの課題と3つの解決策が対応している
課題①→解決策①、課題②→解決策②、課題③→解決策③という構造で、論理的な流れが明確。

ポイント③:具体的な行動が示されている
「四半期ごとに評価」「月1回30分」「年2回研修」など、具体的な数字と頻度が入っている。実現可能性が高い。

例文①の論理構造:3つの課題と3つの解決策が1対1で対応

注意点:自分の職場に合わせて書き換えよう

この例文は「5名の部下を持つ係長→課長」という設定ですが、あなたの状況に合わせて変更してください。

  • 部下の人数
  • 現在の役職と昇格先の役職
  • 具体的な育成の課題(あなたの職場の実情)
  • 数字(1on1の頻度、研修回数など)

【例文②】業務効率化・生産性向上

テーマ例

「業務効率を改善するための施策を述べよ」

働き方改革が進む中、生産性向上は全企業共通の課題。このテーマも頻出です。


合格レベルの論文例文(900字)

【序論】問題提起・現状認識(180字)

 業務効率化は、働き方改革を実現する上で不可欠である。当課では月平均残業時間が30時間を超えており、業務の属人化と非効率な業務フローが課題となっている。私は課長として、業務プロセスを見直し、生産性を15%向上させることを目標とする。以下、現状分析と具体的施策を述べる。

【本論①】課題・原因分析(280字)

 現状の課題は3点ある。第一に、業務の属人化である。特定の担当者しか対応できない業務が多く、休暇や欠勤時に業務が停滞する。引き継ぎマニュアルも整備されていない。第二に、非効率な業務フローである。紙ベースの申請・承認プロセスが残っており、処理に時間がかかっている。第三に、定型業務の自動化が進んでいない。月次レポート作成や データ集計を手作業で行っており、毎月延べ20時間を費やしている。これらの原因は、「従来のやり方」を見直す機会がなく、改善提案を受け入れる風土が不足していることにある。

【本論②】解決策・具体的施策(340字)

 解決に向けて、以下3つの施策を実行する。

 第一に、業務マニュアルの整備とマルチタスク化である。全業務を洗い出し、手順を標準化したマニュアルを作成する。3ヶ月かけて全メンバーが複数業務を担当できる体制を構築し、業務の停滞リスクを軽減する。

 第二に、デジタル化の推進である。紙ベースの申請・承認プロセスをワークフローシステムに移行する。承認時間を現状の平均3日から1日以内に短縮し、業務スピードを向上させる。初期投資は必要だが、年間で200時間の削減効果を見込む。

 第三に、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入である。月次レポート作成とデータ集計を自動化し、年間240時間を削減する。浮いた時間を、顧客対応や新規提案など付加価値の高い業務にシフトする。

【結論】まとめ・決意表明(100字)

 業務効率化は、社員の働きやすさと企業の競争力向上を両立させる取り組みである。私は課長として、これらの施策を着実に実行し、生産性15%向上を必ず達成する。


この例文が評価される3つのポイント

ポイント①:数値目標が明確
「残業30時間」「生産性15%向上」「200時間削減」など、定量的な目標と効果が示されている。

ポイント②:具体的なツールが挙げられている
「ワークフローシステム」「RPA」など、実際に使えるツール名が入っており、実現可能性が高い。

ポイント③:費用対効果を意識している
「初期投資は必要だが」と、コスト面にも配慮した記述がある。管理職としての視点。

業務効率化の効果:残業10時間削減、商談10件増加、定型業務12時間削減

注意点:自社の実情に合わせて

RPAやワークフローシステムが現実的でない場合は、「Excel自動化」「共有フォルダの整理」「会議時間の削減」など、自社で実行可能な施策に変更してください。


【例文③】リーダーシップ

テーマ例

「これからの時代に求められるリーダー像について述べよ」

リーダーシップは、管理職登用試験の定番テーマです。


合格レベルの論文例文(920字)

【序論】問題提起・現状認識(200字)

 リーダーシップのあり方は、時代とともに変化している。かつてのトップダウン型リーダーシップは、多様な価値観を持つ現代の組織では機能しにくい。私は、これからの時代に求められるのは、メンバーの自律性を引き出す「サーバントリーダーシップ」だと考える。以下、その理由と実践方法を述べる。

【本論①】課題・原因分析(260字)

 現代の組織が直面する課題は3点ある。第一に、働き方の多様化である。リモートワーク、時短勤務、副業など、働き方が多様化する中で、画一的な指示命令では対応できない。第二に、若手社員の価値観の変化である。指示待ちではなく、自ら考え行動したいという意欲を持つ社員が増えている。第三に、変化のスピードが速い時代において、リーダー一人の判断では限界がある。これらの背景から、メンバーの主体性を引き出し、チーム全体で考える組織づくりが求められている。

【本論②】解決策・具体的施策(360字)

 サーバントリーダーシップを実践するため、以下3つの行動を取る。

 第一に、傾聴を徹底する。メンバーの意見や悩みを丁寧に聞き、理解することから始める。週1回の1on1ミーティングでは、自分が話す時間を3割、メンバーが話す時間を7割にするよう意識する。信頼関係を構築し、心理的安全性の高い職場を作る。

 第二に、権限委譲を進める。メンバーに決定権を与え、自ら考え行動する機会を増やす。小規模プロジェクトのリーダーを任せ、成功体験を積ませる。失敗しても責めず、振り返りを通じて学びに変える。

 第三に、ビジョンを共有する。チームの目指す方向を明確に示し、メンバー一人ひとりが「自分の仕事が組織にどう貢献しているか」を実感できるようにする。月1回のチームミーティングで、目標の進捗と意義を共有し、モチベーションを維持する。

【結論】まとめ・決意表明(100字)

 リーダーの役割は、指示することではなく、メンバーの成長を支援することである。私は部長として、サーバントリーダーシップを実践し、自律的に動けるチームを作る。


この例文が評価される3つのポイント

ポイント①:現代的なリーダーシップ論が示されている
「サーバントリーダーシップ」という具体的な理論を挙げ、時代に合った考え方を提示。

ポイント②:「傾聴」「権限委譲」「ビジョン共有」という3つの柱が明確
抽象的な「コミュニケーション」ではなく、具体的なアクションに落とし込んでいる。

ポイント③:心理的安全性への言及
現代の組織論で重要視される「心理的安全性」というキーワードが入っている。

従来型リーダーシップとサーバント型リーダーシップの比較

注意点:リーダーシップ理論は自分の言葉で

「サーバントリーダーシップ」以外にも、「変革型リーダーシップ」「コーチング型リーダーシップ」など様々な理論があります。自分の考えに合ったものを選び、自分の言葉で説明してください。


【例文④】チームワーク・組織活性化

テーマ例

「チームワークを高めるために必要なことは何か」

組織の一体感を高めることは、管理職の重要な役割です。


合格レベルの論文例文(880字)

【序論】問題提起・現状認識(180字)

 チームワークは、組織の生産性と社員満足度を左右する重要な要素である。当課では、部署間の連携不足や情報共有の遅れが課題となっており、業務の重複やミスが発生している。私は課長として、組織全体の一体感を高め、協働する文化を醸成することが必要だと考える。

【本論①】課題・原因分析(260字)

 現状の課題は3点ある。第一に、コミュニケーション不足である。リモートワークの普及により、対面でのコミュニケーション機会が減少し、メンバー間の関係が希薄化している。第二に、情報の属人化である。誰が何をしているか見えづらく、業務が重複したり、同じミスを繰り返したりしている。第三に、チーム目標の共有不足である。個人目標は明確だが、チームとして何を目指すのかが曖昧で、協力する意識が生まれにくい。これらの原因は、意図的にコミュニケーションの場を設けてこなかったことにある。

【本論②】解決策・具体的施策(340字)

 解決に向けて、以下3つの施策を実行する。

 第一に、定例ミーティングの充実である。週1回30分、全員参加の朝会を実施し、各自の業務状況と課題を共有する。単なる報告会ではなく、困りごとを相談し合い、助け合える場にする。リモート参加も可能とし、全員が参加しやすい環境を整える。

 第二に、情報共有ツールの活用である。チャットツールやプロジェクト管理ツールを導入し、業務の進捗や課題をリアルタイムで可視化する。誰が何をしているかが一目でわかる状態を作り、連携をスムーズにする。

 第三に、チームビルディング活動の実施である。四半期に1回、業務を離れた交流会やワークショップを開催し、相互理解を深める。互いの強みや価値観を知ることで、協力しやすい関係を構築する。

【結論】まとめ・決意表明(100字)

 チームワークは、意図的に作るものである。私は課長として、コミュニケーションの場を積極的に設け、協働する文化を根付かせることに注力する。


この例文が評価される3つのポイント

ポイント①:リモートワーク時代を意識している
「リモートワークの普及」という現代的な課題を取り上げ、時代に合った問題意識を示している。

ポイント②:具体的なツールと頻度が示されている
「週1回30分」「四半期に1回」など、実行可能な計画になっている。

ポイント③:情報共有の重要性を強調
「可視化」「リアルタイム」というキーワードで、情報共有の具体的手段を提示。


チームワーク強化の3つの施策:定例ミーティング、情報共有ツール、チームビルディング

注意点:チームビルディングは職場に合わせて

交流会が現実的でない職場もあります。その場合は「ランチミーティング」「感謝カードの交換」「成功事例の共有会」など、実施しやすい施策に変更してください。


【例文⑤】課題解決・問題分析

テーマ例

「当社(当部署)の課題と解決策を述べよ」

自社・自部署の課題を問うテーマは、応用力が試されます。


合格レベルの論文例文(950字)

【序論】問題提起・現状認識(200字)

 当社は創業50年を迎え、安定した経営基盤を持つ一方で、新規顧客の獲得に苦戦している。売上の8割が既存顧客からのリピートであり、新規開拓が進んでいない。私は営業部長として、この課題を最優先で解決すべきと考える。以下、現状分析と具体的な解決策を述べる。

【本論①】課題・原因分析(280字)

 新規顧客獲得が進まない原因は3点ある。第一に、営業手法が従来型に固定化している。飛び込み営業と既存顧客の紹介に頼っており、デジタルマーケティングの活用が遅れている。第二に、顧客ニーズの変化に対応できていない。若年層の顧客が求めるスピード感やオンライン対応に応えられず、競合他社に流れている。第三に、営業リソースの配分が非効率である。既存顧客対応に時間を取られ、新規開拓に十分な時間を割けていない。これらの背景には、「従来のやり方で売れてきた」という成功体験があり、変化を避ける風土がある。

【本論②】解決策・具体的施策(370字)

 解決に向けて、以下3つの施策を実行する。

 第一に、デジタルマーケティングの強化である。ホームページをリニューアルし、SEO対策とWeb広告を実施する。問い合わせフォームからの引き合いを月10件獲得することを目標とする。また、SNSでの情報発信を開始し、認知度を高める。

 第二に、オンライン商談の導入である。ZoomやTeamsを活用し、遠方の顧客にもアプローチできる体制を整える。移動時間を削減し、商談件数を現状の月15件から25件に増やす。初回商談はオンライン、詳細説明は対面というハイブリッド型営業を確立する。

 第三に、営業体制の見直しである。既存顧客対応と新規開拓を担当分けし、新規開拓専任チームを3名編成する。四半期ごとに成果を評価し、成功事例を全体で共有する。年間で新規顧客20社の獲得を目指す。

【結論】まとめ・決意表明(100字)

 新規顧客獲得は、企業の持続的成長に不可欠である。私は営業部長として、デジタル化と体制改革を推進し、新規顧客20社獲得を必ず達成する。


この例文が評価される3つのポイント

ポイント①:自社の強みと弱みを分析している
「売上の8割がリピート」という強みを認めつつ、「新規開拓の弱さ」を課題として提示。

ポイント②:デジタル化という時代の流れを踏まえている
「SEO」「Web広告」「オンライン商談」など、現代的な手法を取り入れている。

ポイント③:数値目標が具体的
「月10件」「月15件→25件」「年間20社」と、測定可能な目標が明確。

課題解決の5ステップ:現状分析→課題抽出→原因分析→解決策立案→効果測定

注意点:自社の実情を必ず反映させる

この例文は営業部門の例ですが、製造、人事、経理など、どの部門でも応用可能です。必ず自社・自部署の実情に置き換えて書いてください。


例文から学ぶ!合格する論文の5つの共通パターン

5つの例文を見て、気づいたことはありませんか?合格レベルの論文には、共通するパターンがあります。

共通パターン①:結論が最初と最後に2回出てくる

すべての例文で、序論と結論の両方に「私は○○が重要だと考える」という主張が書かれています。採点者に「この人は何を言いたいのか」を明確に伝えるためです。

使える表現:

  • 「私は○○が不可欠だと考える」
  • 「私は○○を最優先で取り組むべきだと考える」
  • 「○○こそが、今後の成長の鍵である」

共通パターン②:課題は常に3つ

本論①では、必ず「第一に」「第二に」「第三に」と3つの課題を挙げています。2つでは物足りない、4つでは多すぎる。3つが最もバランスが良いのです。

使える表現:

  • 「現状の課題は3点ある」
  • 「問題点を3つ挙げる」
  • 「以下の3つが主な原因である」
課題を3つにする理由:記憶に残りやすい、説得力がある、論理的に見える

共通パターン③:解決策も3つで、課題と対応している

課題①に対する解決策①、課題②に対する解決策②、というように対応関係が明確です。これにより、論理的な流れが生まれます。

構成例:

【課題】
第一に、業務の属人化
第二に、非効率な業務フロー
第三に、定型業務の手作業

【解決策】
第一に、マニュアル整備とマルチタスク化(→属人化の解消)
第二に、デジタル化の推進(→業務フローの効率化)
第三に、RPAの導入(→自動化)

共通パターン④:具体的な数字が必ず入っている

「月1回」「週1回30分」「15%向上」「20社獲得」など、測定可能な数字が入っています。数字があると、実現可能性と説得力が格段に上がります。

使える数字の例:

  • 頻度:「週1回」「月1回」「四半期に1回」
  • 時間:「30分」「1時間」「3日以内」
  • 人数:「5名」「3名の専任チーム」
  • 目標:「15%向上」「20社獲得」「200時間削減」
数字の効果比較:抽象的な表現vs具体的な数字入りの表現

共通パターン⑤:「一つ上の立場」の視点で書かれている

すべての例文で、「課長として」「部長として」という表現が使われています。今の立場ではなく、昇格後の立場で書くことが重要です。

使える表現:

  • 「私は課長として、○○を実行する」
  • 「部長の立場から、○○が必要だと考える」
  • 「管理職として、○○に取り組む」

こんな表現は避けよう!減点されるNGパターン

NG①:「〜だと思います」「〜かもしれません」

悪い例:
「部下育成が大切だと思います」

良い例:
「部下育成は不可欠である」

→ 断定口調で書く方が、管理職としての自信と覚悟が伝わります。

NG②:抽象的すぎる表現

悪い例:
「コミュニケーションを活性化する」

良い例:
「週1回30分の1on1ミーティングを実施し、部下との対話を増やす」

→ 「誰が」「いつ」「何を」を具体的に。

NG③:他人事のような書き方

悪い例:
「会社は○○すべきだ」「経営陣は○○を検討すべきだ」

良い例:
「私は課長として○○を実行する」

→ 主語は常に「私」。自分がやることを書く。

NG④:ネガティブな表現ばかり

悪い例:
「当社は遅れている」「うちの部署はダメだ」

良い例:
「当社には改善の余地がある」「現状を変えるチャンスである」

→ 前向きな表現を使う。

NG⑤:一文が長すぎる

悪い例:
「部下育成は組織の持続的成長に不可欠であり、特に若手社員の離職率が上昇している現代においては計画的かつ体系的な育成プログラムを構築することが管理職に求められる重要な役割だと考える。」(99文字)

良い例:
「部下育成は、組織の持続的成長に不可欠である。私は管理職として、計画的な育成プログラムを構築すべきだと考える。」(2文に分割、合計59文字)

→ 1文は40文字以内を目安に。

論文提出前の最終チェックリスト:7つの確認項目

さらに差をつける!高得点を狙う3つのテクニック

基本をクリアしたら、さらに一歩上を目指しましょう。

テクニック①:冒頭で自分の実績を入れる

序論の最初に、簡潔に自分の実績を入れると、説得力が増します。

例:
「私は昨年、プロジェクトリーダーとして新システム導入を成功させた。この経験から、業務効率化には○○が重要だと学んだ。」

テクニック②:最新のビジネス用語を適切に使う

時代に合ったキーワードを入れると、「この人は勉強している」という印象を与えます。

使えるキーワード例:

  • 心理的安全性
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)
  • 1on1ミーティング
  • サーバントリーダーシップ
  • ワークエンゲージメント
  • アジャイル型組織

ただし、使いすぎは禁物。1つの論文に1〜2個程度が適切です。

論文で使える最新ビジネス用語マップ:6つのカテゴリー別に整理

テクニック③:PDCA、STAR法などのフレームワークを活用

論理的思考をアピールできます。

PDCA例:
「Plan(育成計画の策定)→ Do(1on1の実施)→ Check(四半期評価)→ Action(計画修正)のサイクルを回す」

STAR法例:
「Situation(若手離職率の上昇)→ Task(育成体制の構築)→ Action(1on1と研修の実施)→ Result(離職率5%削減)」

PDCAサイクル図:計画→実行→評価→改善の継続的な循環

「テーマごとの暗記」で消耗していませんか?

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まとめ:例文は「見本」、あなたの経験が「答え」

ここまで、5つのテーマで合格レベルの論文例文を紹介してきました。

この記事のポイントをおさらい:

✅ 合格論文の共通点は「結論が明確」「具体的」「一つ上の視点」
✅ 課題も解決策も「3つ」が基本
✅ 数字を入れると説得力が格段に上がる
✅ 「〜だと思う」ではなく「〜である」と断定する
✅ 抽象論ではなく「誰が・いつ・何を」を具体的に
✅ 最新のビジネス用語を適度に使う
✅ 例文は参考にするが、必ず自分の言葉で書く

例文を読んで、「こういう感じか!」というイメージは掴めましたか?

大切なのは、この例文を丸写しするのではなく、自分の職場・自分の経験に置き換えて書くこと。あなたの経験こそが、採点者が最も知りたい内容なんです。

まずは1本、この記事の構成を参考に書いてみてください。1本書けば、2本目はもっと楽に書けます。3本書けば、もう自信が持てるはずです。

あなたの昇格を心から応援しています!

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