管理職適性診断チェックリスト30項目|あなたは管理職に向いている?自己診断テスト

管理職適性診断チェックリストで自己診断するビジネスパーソン キャリア相談室
  1. はじめに:「管理職、自分に務まるかな…」
  2. 管理職適性診断チェックリスト30項目
    1. 【カテゴリー①】リーダーシップ(1〜6)
    2. 【カテゴリー②】コミュニケーション能力(7〜12)
    3. 【カテゴリー③】人材育成・指導力(13〜18)
    4. 【カテゴリー④】判断力・意思決定力(19〜24)
    5. 【カテゴリー⑤】ストレス耐性・メンタル(25〜30)
  3. 診断結果の見方と評価
    1. ✅ 25〜30個:管理職適性が非常に高い
    2. ✅ 19〜24個:管理職適性がある(努力次第で大きく伸びる)
    3. ✅ 13〜18個:管理職適性はあるが、準備が必要
    4. ✅ 7〜12個:現時点では管理職より専門職が向いている
    5. ✅ 0〜6個:管理職には向いていない可能性が高い
  4. カテゴリー別の詳細分析
    1. カテゴリー①:リーダーシップ(項目1〜6)
    2. カテゴリー②:コミュニケーション能力(項目7〜12)
    3. カテゴリー③:人材育成・指導力(項目13〜18)
    4. カテゴリー④:判断力・意思決定力(項目19〜24)
    5. カテゴリー⑤:ストレス耐性・メンタル(項目25〜30)
  5. 管理職適性を高める5つの方法
    1. 方法①:小さなリーダー経験を積む
    2. 方法②:管理職の仕事を観察する
    3. 方法③:マネジメント理論を学ぶ
    4. 方法④:コミュニケーションスキルを磨く
    5. 方法⑤:ストレスマネジメントを習慣化する
  6. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 診断結果が低かったのですが、管理職になれませんか?
    2. Q2. プレイヤーとしては優秀なのに、診断結果が低いです。なぜですか?
    3. Q3. 管理職に向いていないとわかりました。昇格を断るべきですか?
    4. Q4. どのカテゴリーを最優先で強化すべきですか?
    5. Q5. この診断結果を上司に見せるべきですか?
  7. まとめ:管理職適性は「今」だけで決まらない

はじめに:「管理職、自分に務まるかな…」

「管理職への昇格を打診されたけど、自分に向いているのかわからない」
「プレイヤーとしては優秀でも、管理職としてやっていける自信がない」
「そもそも自分は管理職に向いているのか、知りたい」

そんな不安を抱えているあなた。「名選手、名監督にあらず」という言葉があるように、プレイヤーとして優秀な人が必ずしも管理職として成功するとは限りません。逆に、プレイヤーとしては平凡でも、管理職として驚くほどの成果を出す人もいます。

でも、自分が管理職に向いているかどうかって、なかなか自分では判断できませんよね。「プレッシャーに弱い自分が、部下を率いられるのか」「人に指示を出すのが苦手なのに、大丈夫か」って、不安になるのは当然です。

この記事では、管理職適性を測る30項目のチェックリストをご用意しました。所要時間はたった5分。質問に答えるだけで、あなたの管理職適性がわかります。さらに、結果に応じた具体的なアドバイスや、適性を高める方法も解説します。

「管理職になるべきか悩んでいる」
「自分の強みと弱みを知りたい」
「昇格試験の前に、自分の適性を確認しておきたい」

そんなあなたに、この診断が役立つはずです。それでは、一緒にあなたの適性をチェックしていきましょう!

昇格試験全体については、昇格試験とは?5つの種類と合格のコツで詳しく解説し ています。

管理職適性診断チェックリスト30項目

以下の30項目について、当てはまるものに✓をつけてください。
直感で答えて、5分以内に完了させましょう。

【カテゴリー①】リーダーシップ(1〜6)

□ 1. チームをまとめる役割を任されることが多い
□ 2. 方向性がぶれず、一貫した判断ができる
□ 3. 困難な状況でも前向きに解決策を考えられる
□ 4. 周囲の意見を聞きながらも、最終的に決断できる
□ 5. 率先して行動し、周囲を巻き込むことができる
□ 6. ビジョンを語り、メンバーのモチベーションを高められる


【カテゴリー②】コミュニケーション能力(7〜12)

□ 7. 部下や後輩に対して、わかりやすく説明できる
□ 8. 相手の話をじっくり聞き、理解しようとする
□ 9. 意見の違う人とも、冷静に話し合える
□ 10. 上司・同僚・部下、誰とでも良好な関係を築ける
□ 11. 相手の気持ちを察して、適切に対応できる
□ 12. フィードバックを建設的に伝えることができる


【カテゴリー③】人材育成・指導力(13〜18)

□ 13. 人に教えることが好きで、苦にならない
□ 14. 部下や後輩の成長を見ると、自分のことのように嬉しい
□ 15. 相手のレベルに合わせて、指導方法を変えられる
□ 16. 失敗した部下を責めるより、次どうするかを考えられる
□ 17. 部下の強みを見つけて、活かすことができる
□ 18. 長期的な視点で、人材育成を考えられる


【カテゴリー④】判断力・意思決定力(19〜24)

□ 19. 情報を整理し、論理的に判断できる
□ 20. 優先順位を明確にして、重要なことから取り組める
□ 21. 難しい判断でも、責任を持って決断できる
□ 22. リスクを想定しながら、前に進むことができる
□ 23. 完璧を求めすぎず、適切なタイミングで決断できる
□ 24. 過去の失敗を糧に、より良い判断ができる


【カテゴリー⑤】ストレス耐性・メンタル(25〜30)

□ 25. プレッシャーがかかっても、冷静でいられる
□ 26. 予期せぬトラブルが起きても、動じない
□ 27. 長時間労働や休日出勤にも対応できる体力がある
□ 28. 板挟みになっても、両方の立場を理解して対応できる
□ 29. ストレスを溜め込まず、適切に発散できる
□ 30. 批判や反対意見を受けても、前向きに捉えられる


診断結果の見方と評価

管理職適性診断の結果を示す5段階評価チャート

チェックした項目の数を数えてください。

✅ 25〜30個:管理職適性が非常に高い

評価: あなたは管理職として必要な資質を十分に備えています。リーダーシップ、コミュニケーション、判断力、ストレス耐性のすべてにおいて高いレベルにあります。

アドバイス:

  • 自信を持って管理職にチャレンジしてください
  • すでに備わっている強みをさらに磨きましょう
  • 管理職になった後も、謙虚さを忘れずに学び続けることが大切です
  • マネジメントの理論や最新手法を学ぶことで、さらに成長できます

次のステップ:

  • 昇格試験の準備を本格的に始める
  • 管理職研修やセミナーに参加する
  • メンターとなる上司に相談し、具体的なアドバイスをもらう

✅ 19〜24個:管理職適性がある(努力次第で大きく伸びる)

評価: 管理職としての基本的な資質は備わっています。いくつかの課題はありますが、意識的に改善すれば、十分に管理職として活躍できます。

アドバイス:

  • チェックがつかなかったカテゴリーに注目してください
  • 弱点を把握し、意識的に改善していきましょう
  • 管理職に必要なスキルは、経験を通じて身につけられます
  • 完璧である必要はありません。弱みは周囲のサポートでカバーできます

次のステップ:

  • 弱い項目を1つずつ改善する行動計画を立てる
  • リーダーシップやコミュニケーションの本を読む
  • 小規模なチームリーダーを経験して、実践力を磨く

✅ 13〜18個:管理職適性はあるが、準備が必要

評価: 管理職としての素質はあ��ますが、まだ十分に開花していません。今の段階で管理職になると、苦労する可能性があります。時間をかけて準備しましょう。

アドバイス:

  • 焦らず、段階的にスキルを身につけましょう
  • まずは「人に教える」「小さなチームをまとめる」など、できることから始める
  • 管理職の仕事を間近で観察し、学ぶ機会を増やす
  • 自分の強みを活かせる管理職のスタイルを見つけましょう

次のステップ:

  • 2〜3年かけて、管理職適性を高める計画を立てる
  • 上司に「将来、管理職を目指したい」と相談し、育成を依頼する
  • プロジェクトリーダーなど、限定的な管理経験を積む

✅ 7〜12個:現時点では管理職より専門職が向いている

評価: 現時点では、管理職よりも専門職・プレイヤーとして力を発揮する方が向いています。無理に管理職を目指すより、自分の得意分野を極める道もあります。

アドバイス:

  • 管理職だけがキャリアの成功ではありません
  • 専門職として高い評価を得る道もあります
  • 「本当に管理職になりたいのか」を自問してみましょう
  • もし管理職を目指すなら、長期的な視点で基礎から鍛える必要があります

次のステップ:

  • 専門職としてのキャリアパスを検討する
  • 会社に専門職制度があるか確認する
  • それでも管理職を目指すなら、5年計画で準備を始める

✅ 0〜6個:管理職には向いていない可能性が高い

評価: 率直に言って、現時点では管理職には向いていません。無理に管理職になると、本人も周囲も不幸になる可能性があります。別のキャリアを検討しましょう。

アドバイス:

  • 管理職にならないという選択も、立派なキャリア判断です
  • 自分の強みを活かせる道を探しましょう
  • プレイヤーとして一流を目指す、専門性を極めるなど、選択肢は多様です
  • 「管理職にならない」ことで、ストレスなく働ける可能性があります

次のステップ:

  • 上司に正直に「管理職より専門職を希望する」と伝える
  • 自分の得意分野を深掘りし、市場価値を高める
  • フリーランスや専門職としての独立も視野に入れる

カテゴリー別の詳細分析

管理職適性診断の5つのカテゴリーを示すレーダーチャート

30項目を5つのカテゴリーに分けています。どのカテゴリーが強く、どこが弱いかを分析しましょう。

カテゴリー①:リーダーシップ(項目1〜6)

5〜6個チェック: リーダーシップは十分。チームを率いる力があります。

3〜4個チェック: 基本的なリーダーシップはあり。さらに磨けば強みになります。

0〜2個チェック: リーダーシップが弱い。意識的に鍛える必要があります。

強化方法:

  • 小さなプロジェクトのリーダーを引き受ける
  • リーダーシップ研修に参加する
  • 尊敬するリーダーの行動を観察し、真似る

カテゴリー②:コミュニケーション能力(項目7〜12)

5〜6個チェック: コミュニケーション力は抜群。管理職の大きな武器です。

3〜4個チェック: 基本的なコミュニケーション力はあり。さらに向上させましょう。

0〜2個チェック: コミュニケーションが苦手。管理職にとって致命的な弱点になり得ます。

強化方法:

  • 1on1ミーティングを積極的に行う
  • 傾聴スキルを学ぶ(アクティブリスニング)
  • フィードバックの方法を勉強する

カテゴリー③:人材育成・指導力(項目13〜18)

5〜6個チェック: 育成力が高い。部下の成長を支援できます。

3〜4個チェック: 基本的な育成力はあり。経験を積めば伸びます。

0〜2個チェック: 育成が苦手。「人を育てる」ことに関心が薄い可能性があります。

強化方法:

  • 後輩のメンターを引き受ける
  • コーチング研修に参加する
  • 「人を育てる喜び」を実感する機会を増やす

カテゴリー④:判断力・意思決定力(項目19〜24)

5〜6個チェック: 判断力は十分。的確な意思決定ができます。

3〜4個チェック: 基本的な判断力はあり。経験を積めばさらに向上します。

0〜2個チェック: 判断力が弱い。優柔不断になりがちかもしれません。

強化方法:

  • 小さな決断を積極的に下す練習をする
  • ロジカルシンキングを学ぶ
  • 失敗を恐れず、決断する経験を増やす

カテゴリー⑤:ストレス耐性・メンタル(項目25〜30)

5〜6個チェック: ストレス耐性が高い。プレッシャーに強いタイプです。

3〜4個チェック: 標準的なストレス耐性。管理できるレベルです。

0〜2個チェック: ストレスに弱い。管理職のプレッシャーに耐えられない可能性があります。

強化方法:

  • ストレスマネジメント技術を学ぶ
  • 適度な運動やリラックス法を習慣化する
  • カウンセリングやメンタルヘルスケアを活用する

管理職適性を高める5つの方法

管理職適性を高める5つの方法を示すステップ図

適性診断の結果が思わしくなかった人も、諦める必要はありません。管理職適性は、意識的な努力で高められます。

方法①:小さなリーダー経験を積む

いきなり管理職ではなく、プロジェクトリーダーや係長など、小規模なチームをまとめる経験から始めましょう。

具体的なアクション:

  • 社内プロジェクトのリーダーを志願する
  • 新人教育の担当を引き受ける
  • 部署の飲み会や社内イベントの幹事を務める

方法②:管理職の仕事を観察する

優秀な管理職の近くで働き、その行動を観察しましょう。「どう判断しているか」「どう部下に接しているか」を学べます。

具体的なアクション:

  • 尊敬する上司に「学ばせてください」と相談する
  • 会議での上司の振る舞いを観察する
  • 定期的に上司とランチや面談の機会を作る

方法③:マネジメント理論を学ぶ

本やセミナーで、マネジメントの基礎を学びましょう。理論を知ることで、実践の質が上がります。

マネジメントについてさらに学びたい方は、日本マネジメント協会の研修情報もご覧ください。

おすすめの本:

  • 『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』(アンドリュー・S・グローブ)
  • 『1分間マネジャー』(ケン・ブランチャード)
  • 『マネジメント[エッセンシャル版]』(ピーター・F・ドラッカー)

方法④:コミュニケーションスキルを磨く

管理職にとって最も重要なスキルは、コミュニケーション。意識的に訓練しましょう。

具体的なアクション:

  • 傾聴スキルの研修に参加する
  • 1on1ミーティングを定期的に実施する
  • フィードバックの方法を学ぶ

方法⑤:ストレスマネジメントを習慣化する

管理職はストレスが多い仕事。ストレスをコントロールする技術を身につけましょう。

具体的なアクション:

  • 週2〜3回、運動する習慣をつける
  • 瞑想やヨガでメンタルを整える
  • 信頼できる人に相談する習慣を作る

メンタルヘルスについては、厚生労働省 こころの耳も参考になりま す。


よくある質問(FAQ)

管理職適性診断に関するよくある質問と回答のイメージ

Q1. 診断結果が低かったのですが、管理職になれませんか?

A. いいえ、諦める必要はありません。この診断は現時点の適性を測るものです。意識的な努力で、適性は高められます。ただし、短期間での劇的な変化は難しいので、2〜3年かけて準備することをおすすめします。

Q2. プレイヤーとしては優秀なのに、診断結果が低いです。なぜですか?

A. 「名選手、名監督にあらず」という言葉の通り、プレイヤーとしての優秀さと管理職としての適性は別物です。プレイヤーは「自分の成果」、管理職は「チームの成果」を求められます。求められる能力が根本的に違うのです。

Q3. 管理職に向いていないとわかりました。昇格を断るべきですか?

A. すぐに断る必要はありません。まず、「本当に管理職になりたいのか」を自問してください。もし「挑戦したい」と思うなら、弱点を改善する努力をしてみましょう。それでも不安なら、上司に正直に相談することをおすすめします。

Q4. どのカテゴリーを最優先で強化すべきですか?

A. 「コミュニケーション能力」と「人材育成・指導力」を最優先で強化してください。この2つは管理職の核となるスキルです。判断力やストレス耐性は、経験を通じて自然に身につく部分もあります。

Q5. この診断結果を上司に見せるべきですか?

A. 結果が良ければ、自信を持って見せても良いでしょう。結果が悪かった場合は、まず自分で改善に取り組んでから相談することをおすすめします。ただし、「管理職を目指したいが、不安がある」と正直に相談すれば、上司もサポートしてくれる可能性があります。


まとめ:管理職適性は「今」だけで決まらない

管理職として成長する道筋を示すイメージ図

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。管理職適性診断の結果はいかがでしたか?

この記事のポイントをおさらい:

✅ 管理職適性は30項目のチェックリストで測れる
✅ 25個以上なら適性が非常に高い、19個以上なら努力次第で伸びる
✅ リーダーシップ、コミュニケーション、育成力、判断力、ストレス耐性の5つが重要
✅ 適性が低くても、諦める必要はない
✅ 管理職だけがキャリアの成功ではない
✅ 専門職として活躍する道もある
✅ 適性は意識的な努力で高められる

大事なのは、「今の結果」に一喜一憂しないことです。管理職適性は、経験を積み、学び続けることで確実に高められます。逆に、今は適性が高くても、慢心すれば能力は落ちていきます。

「管理職になるべきか、ならないべきか」

その答えは、この診断だけでは出ません。最終的には、「自分は何をしたいのか」「どんなキャリアを歩みたいのか」という、あなた自身の価値観で決めてください。

管理職になることも、ならないことも、どちらも正しい選択です。大切なのは、自分らしいキャリアを歩むこと。この診断が、あなたの人生を考えるきっかけになれば嬉しいです。

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