はじめに:あなたも「課題」と「問題」を混同していませんか?
「当社の課題は売上が伸びていないことです」
「この問題を解決するために、新規顧客を開拓します」
昇格試験のケーススタディや論文で、こんな書き方をしていませんか?
実は、この使い方だと大幅に減点される可能性があるんです。
昇格試験で「課題」と「問題」を正しく使い分けられていない人は、私の経験上9割を超えます。そして、この違いを理解していないことで、本来の実力があっても評価が下がってしまうケースが本当に多い。
でも逆に言えば、この違いをしっかり理解して使い分けられれば、それだけで他の受験者と大きな差をつけられるんです。
本記事でわかること:
- 「課題」と「問題」の本質的な違いと具体例
- 昇格試験で9割が犯す典型的なミス
- ケーススタディでの実践的な書き分け方
- 実務でも使える判別フレームワーク
- 実際の例題での模範解答
この記事を読めば、「なるほど!こう書けばいいのか!」と腑に落ちるはずです。それでは、一緒に「課題」と「問題」の世界を深掘りしていきましょう!
なぜ9割の人が「課題」と「問題」を混同するのか?
日常会話では区別しないから
普段の会話では、「課題」と「問題」をほとんど同じ意味で使っていますよね。
「今月の課題は予算達成だね」
「今月の問題は予算達成だね」
どちらも意味は通じます。だから、昇格試験でも無意識に混同してしまうんです。
学校教育での刷り込み
学生時代を思い出してください。先生から「今日の課題はこのプリントです」と言われましたよね。この「課題」は「やるべきこと」という意味。一方で「この問題を解きなさい」と言われたときの「問題」は「設問」という意味。
つまり、学校では全く違う文脈で使われていたんです。この経験が、ビジネスシーンでの混乱を招いています。
昇格試験での影響は深刻
「課題」と「問題」を混同すると、昇格試験でこんな評価になります:
【減点される理由①】論理性が欠如していると判断される
問題と課題の違いを理解していないと、「現状認識→原因分析→対策立案」という論理的な思考プロセスが崩れます。
【減点される理由②】管理職としての視点がないと判断される
課長や部長は、「問題」を正しく認識し、適切な「課題」を設定する能力が求められます。この区別ができないと、「まだマネジメントの視点がない」と評価されてしまうんです。
【減点される理由③】実行力がないと判断される
「問題」を指摘するだけで終わり、具体的な「課題(やるべきこと)」まで落とし込めていないと、「評論家タイプで実行力がない」と見られます。
私が過去に添削した論文やケーススタディでも、この区別ができていないことが原因で不合格になったケースを何度も見てきました。逆に、この違いを明確に書き分けられた人は、面接でも高評価を得ています。
「問題」と「課題」の本質的な違いを理解しよう

それでは、ビジネスシーンにおける「問題」と「課題」の違いを、しっかり整理していきましょう。
【問題】とは「あるべき姿と現状のギャップ」
問題の定義: 問題とは、「理想の状態」と「現在の状態」の間にあるギャップ(差)そのものを指します。
簡単に言えば、
「今、困っていること」、「うまくいっていないこと」が問題です。
問題の特徴:
- すでに発生している事象
- 「〜していない」「〜が不足している」という表現になる
- 原因を分析する必要がある
- 複数存在することが多い
具体例:
| 場面 | 問題の例 |
|---|---|
| 営業部 | 「今期の売上目標に対して20%未達成である」 |
| 製造部 | 「不良品率が業界平均の2倍になっている」 |
| 人事部 | 「新入社員の離職率が3年で30%に達している」 |
| 開発部 | 「新製品の開発スケジュールが3ヶ月遅延している」 |
【課題】とは「問題を解決するためにやるべきこと」
課題の定義: 課題とは、問題を解決するために具体的に取り組むべき目標やタスクを指します。
簡単に言えば、「これをやれば問題が解決できる」という行動目標が課題です。
課題の特徴:
- 未来に向けた行動指針
- 「〜する」「〜を実現する」という表現になる
- 問題の原因分析から導き出される
- 優先順位をつけて取り組む
具体例:
| 問題 | 課題(やるべきこと) |
|---|---|
| 今期の売上目標に対して20%未達成 | 新規顧客を月10社開拓する / 既存顧客へのアップセル提案を強化する |
| 不良品率が業界平均の2倍 | 製造工程の検査体制を見直す / 作業員への品質教育を実施する |
| 新入社員の離職率が30% | メンター制度を導入する / 入社3ヶ月時点での面談を義務化する |
| 新製品の開発が3ヶ月遅延 | プロジェクト管理体制を強化する / 外部リソースの活用を検討する |
「問題」→「課題」の思考プロセス

昇格試験で評価される人は、こう考えています:
ステップ①【現状認識】何が起きているか?(事実の把握)
↓
ステップ②【問題の特定】あるべき姿と現状のギャップは?(問題の明確化)
↓
ステップ③【原因分析】なぜそうなっているか?(根本原因の追究)
↓
ステップ④【課題設定】何をすべきか?(具体的な行動目標)
↓
ステップ⑤【施策立案】どう実行するか?(具体的な方法)
この流れを理解していれば、ケーススタディでも論文でも、論理的な文章が書けるようになります。
NG例とOK例で比較してみよう

【NG例】問題と課題を混同している
当社の営業部における課題は、売上が前年比で15%減少していることです。この課題を解決するため、顧客訪問回数を増やすという課題に取り組みます。
→ 「売上減少」は問題なのに「課題」と表現している。さらに「課題を解決するための課題」という意味不明な文章に。
【OK例】問題と課題を正しく区別している
当社の営業部における問題は、売上が前年比で15%減少していることです。この問題の原因を分析すると、顧客訪問回数が競合他社の半分に留まっていることが判明しました。そこで、「月間顧客訪問数を現状の2倍に増やす」ことを最優先課題として設定し、取り組みます。
→ 問題→原因→課題という論理的な流れができている。
昇格試験で見られる典型的なミス5選
実際の昇格試験で、受験者がよく犯すミスを見ていきましょう。
ミス①「問題」を「課題」と書いてしまう
よくある間違い: 「我が部署の課題は、残業時間が月平均40時間に達していることです」
なぜダメ?: 「残業時間が多い」のは問題(困っている現状)であって、課題(やるべきこと)ではありません。
正しい表現: 「我が部署の問題は、残業時間が月平均40時間に達していることです。この問題を解決するため、『業務の棚卸しによる無駄の削減』と『業務分担の最適化』を課題として設定します」
ミス②「課題」なのに具体的な行動が書かれていない
よくある間違い: 「当社の課題は、社員のモチベーション向上です」
なぜダメ?: 「モチベーション向上」は目標であって、具体的に「何をするか」が不明確。これでは実行できません。
正しい表現: 「当社の課題は、『月1回の1on1ミーティングを全管理職に義務化すること』と『四半期ごとの表彰制度を新設すること』です。これにより社員のモチベーション向上を図ります」
ミス③問題ばかり羅列して、課題に落とし込めていない
よくある間違い: 「問題点は3つあります。第一に売上が低迷していること、第二に人材が不足していること、第三にシステムが古いことです」
なぜダメ?: 問題の指摘だけで終わり、「で、何をするの?」が見えない。評論家タイプと判断されます。
正しい表現: 「問題点は3つあります。第一に売上が前年比10%減、第二に営業人員が5名不足、第三に受注システムが15年前の仕様です。これらの問題に対し、以下3つの課題に取り組みます。①新規顧客開拓キャンペーンの実施、②派遣社員の活用と中途採用の強化、③クラウド型受注システムへの移行」
ミス④「課題」と「施策」を混同している
よくある間違い: 「課題は、週次ミーティングを実施することです」
なぜダメ?: 「週次ミーティング」は課題を達成するための手段(施策)であって、課題そのものではありません。
正しい表現: 「課題は、『部署内の情報共有体制を構築すること』です。具体的な施策として、週次ミーティングを導入し、進捗状況と課題を全員で共有します」
補足:
- 課題 = 達成すべき目標(What)
- 施策 = 課題を達成する方法(How)
ミス⑤原因分析なしに、いきなり課題を設定している
よくある間違い: 「売上が減少しているので、課題は広告費を増やすことです」
なぜダメ?: なぜ売上が減少しているのか原因分析がない。もしかしたら広告の問題ではなく、商品力や営業力の問題かもしれません。
正しい表現: 「売上が前年比20%減少している問題について、原因を分析しました。顧客アンケートの結果、認知度は高いものの、競合製品と比較して価格が15%高いことが購入の障壁となっていることが判明しました。そこで、『コスト削減による価格競争力の強化』を最優先課題として設定します」
ケーススタディ演習①【営業部の事例】
それでは、実際のケーススタディ形式で演習してみましょう。
例題:営業部の売上低迷
【状況設定】
あなたは営業課長に昇格したばかりです。前任者から以下の状況を引き継ぎました:
- 営業部の今期売上目標:10億円 → 現状:7.5億円(達成率75%)
- 営業担当者:8名(ベテラン3名、中堅2名、若手3名)
- 主力商品Aの受注が前年比30%減少
- 新規顧客の開拓が進んでおらず、既存顧客への依存度が90%
- 競合B社が低価格戦略で攻勢をかけている
- 営業担当者からは「訪問しても受注につながらない」との声
【設問】 この状況における「問題」と「課題」を明確にし、具体的な対応策を800字程度で述べなさい。
NG解答例(典型的な混同パターン)
当社営業部の最大の課題は、売上目標10億円に対して現状7.5億円と、達成率が75%にとどまっていることです。また、新規顧客の開拓が進んでいないことも大きな課題です。
これらの課題を解決するため、以下の課題に取り組みます。第一に、営業担当者の訪問回数を増やすという課題です。第二に、価格競争力を高めるという課題です。第三に、営業スキルを向上させるという課題です。
具体的には、毎週月曜日に営業会議を開催し、進捗を確認します。また、営業マニュアルを作成し、全員が同じレベルで提案できるようにします。さらに、上司として私が同行営業を増やし、現場の状況を把握します。
以上の取り組みにより、売上目標の達成を目指します。
【NG理由】
- 「売上が7.5億円」は問題なのに「課題」と表現
- 「課題を解決するための課題」という意味不明な構造
- 原因分析が全くない
- 「訪問回数を増やす」「価格競争力を高める」が具体的ではない
- 課題と施策が混在している
OK解答例(問題と課題を正しく区別)
【問題の明確化】 当社営業部には3つの問題があります。第一に、売上目標10億円に対して現状7.5億円と2.5億円不足していること。第二に、主力商品Aの受注が前年比30%減少していること。第三に、新規顧客比率が10%と極めて低く、既存顧客依存が90%に達していることです。
【原因分析】 これらの問題の根本原因を分析すると、2点に集約されます。まず、競合B社の低価格戦略に対し、当社は価格面での対抗策を持たず、顧客に価格以外の価値を提案できていないこと。次に、営業活動が既存顧客への対応に追われ、新規開拓に十分な時間とリソースを割けていないことです。
【課題の設定と対応策】 上記の原因を踏まえ、以下3つを優先課題として設定します。
第一の課題は、「価格以外の付加価値を明確化し、提案力を強化すること」です。施策として、主力商品Aの導入効果を定量データで示す提案資料を作成し、全営業担当に展開します。また、月2回の提案ロールプレイング研修を実施し、ベテラン社員のノウハウを若手に継承します。
第二の課題は、「新規顧客開拓の仕組みを構築すること」です。具体的には、営業担当8名を既存顧客担当5名と新規開拓専任3名に分け、新規開拓に集中できる体制を整えます。さらに、マーケティング部と連携してリード獲得施策を強化し、月間20社以上の新規商談機会を創出します。
第三の課題は、「営業プロセスの可視化と改善サイクルの確立」です。週次の進捗会議で、案件ごとの状況(見込み度、課題、次アクション)を共有し、停滞案件には私が同行してフォローします。
以上の課題に取り組むことで、今期中に売上9億円(達成率90%)を目指し、来期には目標達成を実現します。
【OK理由】
- 問題→原因→課題という論理的な流れ
- 「問題」と「課題」が明確に区別されている
- 原因分析が具体的
- 課題が「〜すること」という行動目標になっている
- 各課題に対する具体的な施策が書かれている
- 数値目標が明示されている
ケーススタディ演習②【製造部の事例】
もう一つ、別のパターンで演習してみましょう。
例題:製造部の品質問題
【状況設定】
あなたは製造課長に昇格予定です。現在の製造部には以下の状況があります:
- 製品の不良率:3.5%(業界平均1.2%、社内目標1.0%)
- 過去6ヶ月で顧客クレームが15件発生(前年同期は5件)
- 検査工程での見逃しが原因の不良が全体の60%を占める
- ベテラン検査員(50代)2名が来年定年退職予定
- 若手作業員(20代)の技能習得に時間がかかっている
- 設備は10年前導入のもので、最新の品質管理システム未導入
【設問】 品質向上に向けた「問題」と「課題」を整理し、あなたが課長として取り組む施策を1000字程度で述べなさい。
NG解答例
当部署の課題は、不良率が3.5%と高いことです。また、クレームが増加していることも課題です。さらに、ベテランが退職することも課題です。
これらの課題に対し、以下の対策を実施します。まず、検査を強化します。次に、若手を教育します。また、新しい設備の導入を検討します。
具体的には、毎日の朝礼で品質の重要性を伝え、全員の意識を高めます。また、不良品が出た際は、その都度原因を報告させます。ベテラン社員には、退職前に技術を若手に伝えてもらいます。
設備については、予算と相談しながら、可能な範囲で更新を進めます。以上の取り組みで、不良率1.0%を目指します。
【NG理由】
- 問題と課題が混同されている
- 対策が抽象的で具体性がない
- 原因分析が浅い
- 「検査を強化する」「教育する」では何をするのか不明
- 優先順位が不明確
OK解答例
【問題の特定】 当製造部には、品質に関する深刻な問題が3つあります。第一に、不良率3.5%が業界平均1.2%の約3倍に達し、社内目標1.0%を大幅に超過していること。第二に、顧客クレームが過去6ヶ月で15件と前年同期比3倍に増加していること。第三に、不良の60%が検査工程での見逃しに起因しており、検査体制そのものに欠陥があることです。
【原因分析】 根本原因を深掘りすると、3つの要因が浮かび上がります。
一つ目は、検査が属人的で標準化されていないこと。ベテラン検査員2名のスキルに依存しており、彼らの退職後は品質維持が困難になるリスクがあります。
二つ目は、若手作業員への技能伝承の仕組みがないこと。OJTが場当たり的で、体系的な教育プログラムが存在しません。
三つ目は、10年前の設備では精密な検査が難しく、目視検査に頼らざるを得ないこと。最新の品質管理システムを導入している競合他社と比べ、検査精度で劣っています。
【課題設定と施策】 上記の原因を踏まえ、以下3つを優先課題として設定し、課長として取り組みます。
最優先課題①「検査プロセスの標準化と可視化」 現在のベテラン検査員2名に協力を依頼し、退職までの1年間で「検査マニュアル」を作成します。具体的には、良品・不良品の判定基準を写真付きで明文化し、誰が見ても同じ判断ができる状態にします。さらに、検査チェックリストをデジタル化し、見逃しポイントを記録・分析できる仕組みを構築します。
優先課題②「若手育成プログラムの体系化」 3ヶ月単位の育成カリキュラムを策定します。第1ヶ月は基礎知識座学、第2ヶ月はベテラン社員による実技指導、第3ヶ月は独り立ち前の検定試験というステップを設定。合格基準を明確にし、全員が同じレベルに到達できる仕組みを作ります。また、週1回の「技能勉強会」を開催し、ベテランのノウハウを組織知として蓄積します。
優先課題③「品質管理システムの段階的導入」 設備投資には予算が必要なため、まずは費用対効果の高い箇所から導入します。具体的には、不良率が最も高い工程(全不良の40%を占める)に、AIカメラによる自動検査システムを優先導入し、半年以内に実現します。これにより、目視検査の負担を30%削減しつつ、検査精度を向上させます。残りの工程については、効果を検証した上で、来期以降に拡大展開します。
【数値目標とスケジュール】 これらの課題に取り組むことで、6ヶ月後に不良率2.0%、1年後に目標の1.0%達成を目指します。また、顧客クレームについては、3ヶ月後には月間1件以下に抑制します。進捗は月次で製造部全体に共有し、PDCAサイクルを回します。
品質は製造部の生命線です。課長として、全責任を持ってこれらの課題に取り組み、顧客から信頼される製造体制を構築します。
【OK理由】
- 問題→原因→課題→施策という完璧な構造
- 問題が定量的に示されている
- 原因分析が3層で深掘りされている
- 課題が具体的な行動目標になっている
- 各課題に対する施策が詳細で実行可能
- 優先順位が明確
- 数値目標とスケジュールが設定されている
- 管理職としての責任感が表現されている
実務でも使える「問題・課題」判別フレームワーク

最後に、実務でも昇格試験でも使える、シンプルな判別方法をお伝えします。
3ステップの思考法
ステップ①「〜が〜である」→それは「問題」
「売上が低い」「品質が悪い」「人が足りない」のように、現状を示す文は「問題」です。
ステップ②「なぜ?」を3回繰り返す→「原因」を特定
問題の表面だけでなく、根本原因まで掘り下げます。
例:
- 売上が低い
- なぜ? → 新規顧客が増えない
- なぜ? → 営業の訪問数が少ない
- なぜ? → 既存顧客対応に追われている(根本原因)
- なぜ? → 営業の訪問数が少ない
- なぜ? → 新規顧客が増えない
ステップ③「〜を〜する」→それが「課題」
原因に対して、具体的に「何をするか」を設定します。
例:「既存顧客対応の効率化により、新規営業に週10時間を確保する」
便利な言い換え表
| 言葉 | 問題 or 課題? | 言い換え例 |
|---|---|---|
| 売上が低い | 問題 | → 課題:「新規顧客を月5社獲得する」 |
| 人材が不足 | 問題 | → 課題:「中途採用を3名実施する」 |
| スキル向上 | 曖昧 | → 課題:「月2回の研修を実施する」 |
| 効率化 | 曖昧 | → 課題:「業務時間を20%削減する」 |
| コスト削減 | 曖昧 | → 課題:「外注費を年間500万円圧縮する」 |
チェックリスト:あなたの文章は正しい?

文章を書いたら、このチェックリストで確認しましょう:
□ 「問題」は「〜が〜である」という現状を示す表現になっている
□ 「課題」は「〜を〜する」という行動目標になっている
□ 問題→原因→課題という論理的な流れがある
□ 課題が具体的で、誰が見ても何をするか分かる
□ 課題に数値目標や期限が含まれている
□ 「課題を解決する」という表現を使っていない(正しくは「問題を解決する」)
全部チェックできれば、あなたの文章は合格レベルです!
よくある質問(FAQ)
Q1. 「課題」と「問題」、どちらを先に書くべきですか? A. 必ず「問題」から書き始めてください。問題→原因→課題という流れが論理的です。
Q2. 論文で「課題は〜です」と書いたら不合格になりますか? A. 内容が正しければ不合格にはなりませんが、表現の精度が評価に影響します。正しく使い分けることで、より高い評価を得られます。
Q3. 実務でもこの使い分けは重要ですか? A. はい。上司への報告や企画書作成など、ビジネスのあらゆる場面で役立ちます。
Q4. ケーススタディと論文で使い分け方は変わりますか? A. 基本的な考え方は同じです。どちらも「問題→原因→課題」の流れを意識してください。
Q5. 既存の論文を修正したいのですが、どこから手をつければいいですか? A. まず「課題」という言葉が出てくる箇所をすべてチェック。それが「困りごと(問題)」なのか「やるべきこと(課題)」なのかを見極めて修正してください。
まとめ:「課題」と「問題」の使い分けで、あなたの評価は変わる
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。「課題」と「問題」の違い、しっかり理解できましたか?
この記事のポイントをおさらい:
✅ 「問題」=あるべき姿と現状のギャップ(困っていること)
✅ 「課題」=問題を解決するためにやるべきこと(行動目標)
✅ 9割の人が混同しているからこそ、正しく使えば差がつく
✅ 問題→原因→課題という論理展開が重要
✅ 課題は「〜を〜する」という具体的な表現にする
昇格試験で「課題」と「問題」を正しく使い分けられる人は、面接官にこう評価されます:
「この人は論理的思考ができる」 「管理職としての視点を持っている」 「実行力がある」
逆に、混同してしまうと:
「まだプレイヤー視点から抜け出せていない」 「管理職としては時期尚早」
と判断されてしまいます。
今日からできるアクション:
- 過去に書いた論文やレポートを見直し、「課題」と「問題」を正しく使えているか確認する
- 日常業務の中で、「これは問題? 課題?」と意識的に考える習慣をつける
- 会議やメールで、「問題は〜です。課題は〜です」と明確に分けて話す
この使い分けは、昇格試験だけでなく、実務でも必ず役立ちます。上司への報告、企画書作成、会議でのプレゼン…あらゆる場面で、あなたの評価を高めてくれるはずです。
「完璧に使いこなさなきゃ」と思わなくて大丈夫。まずは意識することから始めましょう。少しずつ慣れていけば、自然と正しく使い分けられるようになります。
あなたの昇格試験合格を、心から応援しています!
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- 昇格試験の全体像を把握したい方は、昇格試験とは?5つの種類と合格のコツを完全解説から読み始めるのがおすすめです。
試験まで時間がない人も、まだ準備期間がある人も、一歩ずつ着実に進んでいきましょう。この記事が、あなたの合格の一助になれば幸いです。
