「昇格試験の志望動機、何を書けばいいのか分からない…」
そんな悩みを抱えていませんか?
志望動機は昇格試験の面接や論文で必ず聞かれる項目ですが、実は9割以上の受験者が的外れな回答をしているのが現実です。
この記事では、キャリアコンサルタントとして数多くの昇格試験対策を行ってきた経験から、評価される志望動機の書き方・伝え方を徹底解説します。
この記事を読むと分かること:
- 志望動機で面接官が本当に見ている3つのポイント
- NGな回答例5パターンと改善方法
- 評価される志望動機の構成テンプレート
- シチュエーション別・回答例文10選
- よくある質問と回答のコツ
それでは、一緒に合格への道を歩んでいきましょう!
昇格試験の志望動機とは?なぜ重要なのか
志望動機が聞かれる理由
昇格試験で志望動機を聞く理由は、単なる「やる気確認」ではありません。企業側が本当に知りたいのは、あなたが管理職としての自覚と覚悟を持っているかです。
具体的には、以下の3つを評価しています:
- 管理職としての役割理解 – プレイヤーからマネージャーへの視点転換ができているか
- 組織への貢献意欲 – 個人の成果ではなく、チーム・組織全体の成長を考えているか
- キャリアの一貫性 – これまでの経験と管理職への意欲が論理的につながっているか
志望動機と「昇格したい理由」の違い
多くの人が混同しているのが、「志望動機」と「昇格したい理由」の違いです。
❌ NG:昇格したい理由(自分視点)
「給料を上げたい」「キャリアアップしたい」「ステップアップしたい」など、自分のメリットだけを語るのはNGです。
採点者の見方: 自己中心的で、管理職としての視座が低いと判断されます。
✅ OK:志望動機(組織視点)
「チームの成長に貢献したい」「組織の課題解決に携わりたい」「後輩育成を通じて会社に貢献したい」など、組織や他者への貢献を軸に語るのが正解です。
採点者の見方: 管理職としての視点を持ち、組織貢献への意識が高いと評価されます。
志望動機が評価に与える影響
志望動機の回答内容は、昇格試験全体の合否を左右すると言っても過言ではありません。
なぜなら、論文や面接の全ての設問は「あなたが管理職としてどう考え、どう行動するか」を問うものであり、志望動機はその根幹だからです。
志望動機が曖昧だと、他の回答も説得力を失います。逆に、明確で説得力のある志望動機を持っていれば、全ての回答に一貫性が生まれ、評価が大きく向上します。

面接官が本当に見ている3つのポイント
昇格試験の志望動機では、面接官は以下の3つのポイントを重点的にチェックしています。
ポイント①:管理職としての役割理解
まず最も重要なのが、「管理職=プレイヤーの延長」ではないという理解です。
プレイヤー時代は「自分の成果」を最大化することが仕事でした。しかし管理職になると、「チーム全体の成果」を最大化することが仕事になります。
❌ プレイヤー視点の志望動機
「これまで培った営業スキルをさらに高めたい」「自分の専門性を深めたい」
問題点: 自分のスキルアップにフォーカスしており、管理職の役割を理解していません。
✅ マネージャー視点の志望動機
「これまでの営業経験を活かし、チーム全体の営業力を底上げしたい」「メンバーの成長を支援し、組織の目標達成に貢献したい」
評価される理由: チーム・組織全体を見る視点があり、管理職の役割を正しく理解しています。
ポイント②:組織課題への理解と貢献意欲
次に重要なのが、自社の現状や課題を理解した上で、管理職として何に貢献したいのかを明確に語れることです。
単なる「やりたいこと」ではなく、「組織が必要としていることと、自分ができることの重なり」を示すことが求められます。
✅ 組織課題と連動した志望動機の例
「当社では若手の早期離職が課題となっています。私はこれまでOJTやメンター経験を通じて後輩育成に携わってきました。管理職として、若手が成長できる環境づくりと、定着率向上に貢献したいと考えています」
評価ポイント: 会社の課題を理解し、自分の経験と結びつけて具体的な貢献を示しています。
ポイント③:キャリアの一貫性とストーリー
最後に重要なのが、「急に管理職になりたくなった」ではなく、「これまでの経験の積み重ねが、管理職への道につながっている」というストーリーが必要です。
過去の経験 → 現在の状況 → 未来のビジョンという流れで、自然な物語を作ることが求められます。
✅ キャリアの一貫性がある志望動機の例
「入社以来、営業として顧客との信頼関係構築に注力してきました。3年前からチームリーダーを経験し、メンバーの目標達成をサポートする中で、組織全体の成長に携わる喜びを知りました。管理職として、この経験を活かし、チーム全体の営業力向上に貢献したいと考えています」
評価ポイント: 過去の経験が自然に管理職への意欲につながっており、説得力があります。

9割が失敗するNGな志望動機5パターン
ここでは、昇格試験で絶対に避けるべき志望動機のパターンを5つ紹介します。
NG①:「給料が上がりたい」など待遇面ばかり
❌ NG例
「昇格して給料を上げたい」「年収を増やしたい」「待遇を改善したい」
採点者の見方: 「この人は、給料が高ければ別の企業でもいいのでは?」と思われます。
NG②:「今の仕事に満足していない」という不満言語
❌ NG例
「今の仕事は限界を感じている」「このままでは成長できない」
採点者の見方: 現職への不満が強く、ネガティブな印象を与えます。
NG③:抽象的すぎる表現
❌ NG例
「成長したい」「チャレンジしたい」「ステップアップしたい」
採点者の見方: 具体性がなく、本気度が伝わりません。
NG④:自分の成長だけを語る
❌ NG例
「自分のスキルを高めたい」「キャリアアップしたい」
採点者の見方: 自己中心的で、組織への貢献意識が低いと判断されます。
NG⑤:「なんとなく」感が出ている
❌ NG例
「周りが受けるから」「上司に勧められたから」
採点者の見方: 主体性がなく、覚悟が感じられません。

評価される志望動機の5つの構成要素
合格する志望動機には、以下の5つの要素が含まれています。
✅ 要素①:管理職の役割理解
「プレイヤーとしての成果」ではなく「チーム全体の成果」を重視する姿勢を示す。
✅ 要素②:組織課題への理解
会社が抱える課題を理解し、管理職としてどう貢献するかを具体的に語る。
✅ 要素③:過去の経験との接続
これまでの経験が管理職への意欲に自然につながっているストーリー。
✅ 要素④:具体的なビジョン
「〇〇を実現したい」という明確な未来像。数字や期限があるとさらに良い。
✅ 要素⑤:覚悟と謙虚さ
管理職の厳しさを理解した上で、挑戦する覚悟と学び続ける姿勢を示す。

シチュエーション別・志望動機の回答例文10選
ここでは、職種や状況別に使える志望動機の例文を10パターン紹介します。
例文①:営業職 → 営業課長
回答例
「営業として5年間、新規顧客開拓に注力してきました。近年はチームリーダーとして後輩の育成も担当し、個人の成果だけでなく、チーム全体で目標達成する喜びを知りました。営業課長として、全員が成果を出せる仕組みづくりと、組織の売上向上に貢献したいと考えています」
例文②:技術職 → プロジェクトマネージャー
回答例
「エンジニアとして複数のプロジェクトに携わる中で、技術的な課題だけでなく、チームマネジメントの重要性を実感しました。プロジェクトマネージャーとして、メンバーの強みを活かした配置と、スケジュール管理の最適化により、プロジェクト成功率の向上に貢献したいです」
例文③:事務職 → 事務課長
回答例
「経理事務として正確性を重視した業務遂行を心がけてきました。近年は業務効率化のプロジェクトにも参加し、チーム全体の生産性向上に取り組んできました。事務課長として、メンバーのスキルアップ支援と、部署全体の業務品質向上に貢献したいと考えています」
例文④:若手社員(3〜5年目)
回答例
「入社以来、先輩方から多くのことを学んできました。最近は後輩育成も任され、教えることで自分自身の理解も深まることを実感しました。まだ経験は浅いですが、管理職として先輩方の背中を追いかけながら、チームの成長に貢献したいと強く思っています」
例文⑤:ベテラン社員(10年以上)
回答例
「10年以上の経験を通じて、業務の効率化や品質向上に取り組んできました。しかし個人の成果には限界があることも痛感しています。管理職として、これまでの経験とノウハウをチーム全体に共有し、組織全体の底上げに貢献したいと考えています」
例文⑥:他部署から異動希望
回答例
「営業部での経験を通じて、顧客ニーズを深く理解できました。この経験を活かし、企画部門の管理職として、市場視点を取り入れた戦略立案と、部門横断的なプロジェクト推進に貢献したいと考えています」
例文⑦:女性管理職候補
回答例
「当社では女性管理職の割合がまだ低い状況です。私自身、仕事と育児を両立しながらキャリアを積んできました。管理職として、多様な働き方を尊重しながら成果を出せる組織づくりと、女性社員のロールモデルになりたいと考えています」
例文⑧:専門職から管理職へ
回答例
「これまで専門性を深めることに注力してきましたが、後輩育成を通じて、個人の技術力だけでは組織の成長に限界があることを実感しました。管理職として、専門知識を活かしながらチーム全体の技術力向上と、組織目標の達成に貢献したいです」
例文⑨:課題解決型
回答例
「当部署では若手の定着率が課題となっています。私自身、新人時代に先輩の丁寧な指導で成長できた経験があります。管理職として、若手が安心して成長できる環境づくりと、定着率向上により組織の持続的成長に貢献したいと考えています」
例文⑩:イノベーション型
回答例
「業界全体がデジタル化の波に直面しています。私はこれまでシステム導入プロジェクトに携わり、変革の難しさと重要性を学びました。管理職として、チームのデジタルスキル向上と、新しい働き方の推進により、組織の競争力強化に貢献したいです」

志望動機を魅力的に伝える5つのコツ
どんなに良い内容でも、伝え方が悪ければ評価されません。ここでは、志望動機を効果的に伝えるコツを紹介します。
コツ①:PREP法を使う
PREP法とは、Point(結論) → Reason(理由) → Example(例) → Point(結論)の順で話す方法です。
✅ PREP法の例
P: 「管理職として、チーム全体の営業力向上に貢献したいです」
R: 「なぜなら、個人の成果には限界があり、組織全体で成長することが重要だからです」
E: 「実際、チームリーダーとして後輩を育成した結果、チーム全体の売上が20%向上しました」
P: 「だからこそ、管理職としてこの経験を活かしたいと考えています」
コツ②:数字を入れる
「売上を上げた」よりも「売上を20%向上させた」の方が説得力があります。
コツ③:ストーリーを語る
過去の経験 → 現在の状況 → 未来のビジョンという時系列のストーリーで語ると説得力が増します。
コツ④:会社の課題と結びつける
自分の「やりたいこと」だけでなく、会社が必要としていることと結びつけましょう。
コツ⑤:謙虚さを忘れない
「自分ならできる」という自信も大切ですが、「まだまだ学ぶことがある」という謙虚さも忘れずに。

志望動機を作成する5ステップ
ここでは、実際に志望動機を作成する手順を5ステップで解説します。
ステップ①:自己分析をする
これまでの経験、強み、弱み、価値観を整理します。
ステップ②:会社の課題を理解する
自社が抱える課題や、今後の方向性を調べます。
ステップ③:接点を見つける
「自分ができること」と「会社が必要としていること」の重なりを見つけます。
ステップ④:ストーリーを組み立てる
過去 → 現在 → 未来という流れで、自然なストーリーを作ります。
ステップ⑤:声に出して練習する
書いた内容を実際に声に出して読み、話し言葉として自然かをチェックします。
志望動機でよくある質問と回答のポイント
面接では、志望動機に関連した深掘り質問が必ず来ます。代表的な質問と回答のポイントを紹介します。
Q1. 昇格試験の志望動機は何文字くらい書けばいいですか?
A. 論文であれば400〜600字程度、面接であれば1〜2分(300〜400字相当)が目安です。簡潔に、しかし具体的に語ることが重要です。
Q2. 正直、給料アップが一番の理由なのですが…
A. 本音では給料が理由でも構いませんが、それをそのまま志望動機にするのはNGです。給料アップは結果であり、志望動機は「組織への貢献」を軸に語りましょう。
Q3. 管理職経験がないので志望動機を具体的に書けません
A. 管理職経験がなくても、リーダー経験、後輩育成、プロジェクトリーダーなどの経験を活かせます。「正式な管理職経験」ではなく、「マネジメント的な視点を持った経験」を語りましょう。
Q4. 志望動機と自己PRの違いは何ですか?
A. 志望動機は「なぜ管理職になりたいのか」「何を実現したいのか」を語ります。自己PRは「自分の強みは何か」「これまでの成果」を語ります。
Q5. 面接で志望動機を深掘りされたらどう答えればいいですか?
A. 具体的なエピソードを用意しておくことが重要です。例えば「チーム全体の成長に貢献したい」と言った場合、「なぜそう思ったのですか?」と聞かれたら、具体的な経験を語れるようにしておきましょう。
まとめ:志望動機は「覚悟」を示す場
昇格試験の志望動機は、単なる「やる気アピール」ではありません。管理職としての覚悟と、組織への貢献意欲を示す場です。
この記事のポイントをまとめます:
✅ 志望動機で押さえるべきポイント
- 管理職の役割を正しく理解していることを示す
- 自分の利益ではなく、組織への貢献を語る
- これまでの経験と管理職への意欲をストーリーでつなげる
- 会社の課題を理解し、自分ができる貢献を具体化する
- 管理職の厳しさを理解した上で、挑戦する覚悟を伝える
志望動機の準備は、昇格試験全体の準備にもつながります。ぜひ、この記事を参考に、あなたらしい説得力のある志望動機を作り上げてください。
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